・ 王 滝 口 御嶽山登山 振り返ると綿のような雲海の先に中央アルプスの山並みが |
オオシラビソの樹林の中を30分ほど登って行くと赤い地肌がむき出しの斜面にでた。平坦の場所もあったのでリュックを降ろして小休止とした。目の前には一般の登山者に混じって御嶽教の信者でしょうか白装束姿で登って行く。周辺を見ると盛りの過ぎたアザミや花の終わったイワカガミが目についた。 一息入れたあと登って行くと樹木も低くなり陽射しも強く受けるようになってきた。振り向くとフワフワの雲海の先に中央アルプスの山並みと昨夜越えてきた権兵衛峠が見える。さらにその先には、つい一月ほど前に登った甲斐駒ケ岳と鋸岳も見ることができた。いい景色だ。やがて木の階段にかわって溶岩の露出が目立ってきたがなんとも歩きにくい。女房のペースも落ち気味である。 森林限界を越えると青銅の像が並ぶ金剛童子といわれるところに着いた。説明板によるとこの場所で新しい草鞋(わらじ)に替えたとあったが、擦り切れてしまう頃だからなのか、別の意味があるのかはわからなかった。ここまで来ると車を置いてきた田の原と王滝頂上とも視界が開けて見事な展望である。ハイマツだけになった溶岩道を登って行くと八合目の石室についた。板のベンチもあるので休憩している人が多い。我々もお仲間に入れていただいた。避難小屋を覗くと4畳程の細長いスペースだがカラマツ材を使ったしっかりしたものであった。 |
金剛童子像 |
八合目の石室 |
一休みした後でも歩き始めるとペースが落ちる。傾斜がきつくなってきたのと溶岩だらけの道は難儀だ。睡眠不足の影響もあるのか知れない。他の登山者に置いていかれる感じだが立ち休みをしながら二人のペースで登ることにした。 石伝いにしたたる水があった。一口水という場所のようだ。パイプを伝わって金(かね)のオワンから溢れていた。ちょっと口に含んでみたが生ぬるかった。 さらに登って行くと九合目の石室に着いた。作りは八合目の石室と同じであった。ここまで登ってくると王滝頂上小屋はすぐそこまでのところになった。避難小屋より5分ほど登ると木の社に入った中央不動がたっていた。ここより先はハイマツもなくなり岩だけの山になっている。その中で赤く色変わりしたオンタデだけがひときわ目立っていた。ほどなく王滝頂上に着いた。 |
歩きにくい溶岩道 |
赤く色づいたオンタデ |
ミヤマアキノキリンソウ |
一 口 水 |
九合目の石室を過ぎると王滝頂上はあと僅かだ |
2002年9月3日 撮影 |
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