中央アルプス
木曽駒ヶ岳(秋)
(きそこまがたけ)標高2.956m

自宅発6:20→駒ヶ根駅7:00→しらび平8:10…千畳敷カール8:30→乗越浄土→前岳稜線八合目10:30→乗越浄土12:00→頂上山荘横12:40・昼食・頂上山荘横発13:30→駒ケ岳着14:00・駒ケ岳発14:20→頂上木曾小屋着14:30(泊)

しらび平千畳敷 乗越浄土頂上木曾小屋 大樽小屋桂小場
地図はイメージです



2002.10.2
当初の予定は7日、8日。台風一過、爽やかな秋空を期待して初の単独山行き。駒ヶ根駅まで女房に送ってもらい駅前から頂上木曽小屋へ予約を入れ一番バスに乗った。駅前からは三人の乗客だったが菅の台バスセンターでは大勢の人たちが待っていた。駒ヶ根橋を渡るとき西山を見上げたが厚くガスに覆われていた。

駒ケ岳公園線は太田切川沿に登っていくが檜尾橋手前で本谷を離れ中御所谷へと入っていく。急カーブの連続だが車内にはガイドテープも流れて飽きさせない。途中サルの集団に遭遇したが赤ちゃん猿がいくつもいて、その仕草が可愛いかった。駒ヶ根駅から凡そ50分、ロープウェイ駅のしらび平に着いた。



伊那前岳稜線から宝剣岳、極楽平、千畳敷カールを望む



定員六十名の高速ゴンドラロープウェイは一回待ちで乗ることができた。千畳敷駅まで標高差950メートルを一気に運んでくれる。途中、標高2000m位からの紅葉は見事で、ちょっとスピードを緩めてくれればとわがままな気持ちも。ゴンドラ内ではその素晴らしさに歓声が上がった。

千畳敷カールへは昨年末、雪景色撮影に訪れて以来。登山者カードを提出し駅舎(千畳敷ホテル)をでると周辺は濃いガスに包まれていた。カール内の散策予定者は気温7℃の寒さと展望が利かないので歩きだしをためらっていた。身支度を整え、すぐ脇にある駒ケ岳神社にお参りしカールを横切るルートをとった。



駒ケ岳神社にお参り
安全登山のお参り

オットセイ岩



散策路を離れ八丁坂に入ったが天気の影響か登ってくる人が少ない。ほどなく左手にオットセイに似た岩を見ることができた。このオットセイ岩を過ぎるころから傾斜もきつくなってくる。時々立ち休みをしながらゆっくりのペースで登った。相変わらず濃いガスのため宝剣など山容は見えなかった。

乗越浄土にでてから前回行くことのなかった伊那前岳の稜線散歩に行ってくることにした。勤銘石を過ぎるころにはガスも切れ、宝剣岳や眼下に千畳敷カールが現われた。いつ見ても感動する風景だ。また、稜線の両側は谷底まで黄葉が広がっていた。





八丁坂の急登



頂上木曽小屋と木曽前岳



八合目先まで一旦下っての稜線散歩から戻り、駒ケ岳山頂を目指すことにした。宝剣山荘と天狗荘の横を通り、ハイマツに囲まれて緩やかな道を登っていくと巨岩がいっぱいの中岳に着いた。ここまでくると駒ケ岳本岳はもう少しだ。

中岳と本岳との鞍部には頂上山荘が、木曽側には今夜の宿泊で世話になる頂上木曽小屋が見えた。頂上山荘はこの時期、土曜、日曜日のみの営業で静かだった。山荘横は中央アルプス唯一のキャンプ地、テントの設営をしている人に挨拶をし小屋の横で昼食をとらせていただいた。




頂上にて記念撮影

木曽側頂上神社



3年前に続いて山頂に立つことができた。風があってちょっと寒いが展望は抜群、南アルプスから富士山も見える。西側には先月登った御嶽山も見える。登ったことのある山が見えると嬉しくなってくる。また登ってきてよかったなと思う瞬間でもある。

山頂には伊那側と木曽側に二つの神社が祀られている。それぞれに登頂感謝のお参りをさせていただき宿泊の頂上木曽小屋に向かうことにした。小屋へは5分ほど、少しずつガスがわいてきた。



宝剣、三つ沢岳、檜尾岳、空木岳
頂上木曽側から望む宝剣、三ノ沢岳。遠くに檜尾岳と空木岳。



頂上木曽小屋では素朴な感じのご主人が迎えてくれた。翌朝早発ちしたかったので一泊夕食(6000円)の申し込み。14畳ほどの部屋に案内されたが一人一畳のゆったりの割り当て。夕食が6時からとのことだったので小休止の後、沈む夕日の撮影に再び山頂に登った。陽が傾くにつれ気温が下がり、風も強くなり石積みに身を寄せ、その時を待った。次々と湧き上がってくるガスに諦めて帰ろうとしたとき一瞬の切れ間が訪れた。



山頂から一瞬のチャンスで撮影



冷えた体で小屋に戻ると夕食の用意ができていた。歓迎のワインとお皿にはシーチキンと千切りキャベツ、漬物と缶詰のみかんとパイナップルが添えられていた。何よりも美味しかったのは真っ白なご飯と温かな「おでん」がお椀いっぱいでてきたこと。食事は15人ほど、それぞれ山の話題で盛り上がり食事が済んでもしばらく席を立つ人がいなかった。

どうも神経質でいけない。なかなか寝付くことができない。そこかしこで寝返りを繰り返す人もいて、やはり寝ることのできない人が他にもいるようだった。なかには気持ち良さそうに鼾の人もいたが、うらやましいと思った。



2002年10月2日 撮影



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