南アルプス 北 岳 登 山 (3.192m)2004.8.2〜4 1
■広河原山荘■白根御池小屋●分岐■北岳肩の小屋■北岳山荘 |
大樺沢からの北岳(復路で撮影) |
2004.8.2 日本で第二番目の標高を誇る北岳に登ることなど、ここ何年か前までには想像もできないことであった。それが山歩きの魅力にとりつかれ、いろいろの山を歩くにつれ、 もしかしたら自分でも可能かと思うようになってきたのである。ただ一泊の行程で登る人が多い中、自分の力量と相談し、ゆったり行程の二泊で楽しもうと計画を立てたのである。 北沢峠で南アルプス市営バスに乗り継ぎ、広河原の大樺沢出合登山口に着いたのは定刻の8時ちょうどであった。身支度を整え、登山者カードを提出し歩き始めたが、雲ひとつない青空の先には、今回目指す北岳の頂が遥か遠く高い位置にあった。野呂川に架かる吊橋を揺られながら渡ったのは単独者三人と、数組のパーティーであった。 |
吊橋を渡り |
沢音を聞きながら |
広河原山荘を右に見て、暗い雑木林を登っていくが、やがて上空が明るく開けた登山道となった。遠くに沢音が聞こえ石のゴロゴロした道をしばらく歩くと、大樺沢に沿うルートと白根御池小屋経由ルートの分岐に着いた。大半の登山者が大樺沢ルートに入ったが、急登の続く白根御池小屋ルートに取り付いたのは私たちと年配の男性一人であった。 |
小さくハシゴ |
急登が続く |
想像はしていたが凡そ650m標高差の連続登りは、けっこうキツイものである。細い尾根で倒木も多い登りだが今日の行程、時間も余裕があるから定期的に休憩をとりながら登った。しばらく後ろにぴったり付いていた単独男性が追いついてきた。お話しによると北海道からで、何日かかけ信州の山々を歩いているとのことであった。この男性、私より2歳年上とのことであったが、しっかりした足取りであった。三人だけの静かな登りが続いていたが急に下山者が増えてきた。 |
ほっとする横道 |
連続登りをクリアーしたあとは山腹を横切る、なだらかな道となった。木々の間から日も差し込むが、柔らかな風も通って心地よい道行きである。途中大きく崩落した地点を巻くあたりから鳳凰三山を望めるようになってきた。きれいな苔のある水場では15人ほどの団体さんが休憩していた。目にする花の数が多くなってきた。 |
崩落地をまいて |
シモツケソウ |
単調なエンジン音と機械の音が聞こえてきた。突然のように目の前が開け、プレハブ作りの白根御池小屋が現れた。単調なエンジン音は発電機、機械の音は大型ブルが忙しく動いていた。雪崩の為、崩壊した山小屋の基礎打ちか本格建築が急ピッチで進んでいるようであった。 ゆったり設定した予定タイムより一時間以上も早く着いてしまった。僅かに早く先着していた北海道のおじさまと私たち、二俣経由でこられたのか登山口で見かけた単独男性だけだった。受付は午後1時からとのことなのでザックを下ろし、小さな御池の周りを散策した。花いっぱいの草すべりの先には雲のかかり始めた北岳があった。 |
翌日登る草すべり |
二食付き(7.000*2)で予約をとってあったがザックの中は食べ物ばかり、荷を軽くする意味もあり急遽寝具つき素泊まり(4.000*2)に切り替えた。夕食は菓子パンにカップ麺とヨーグルト、我が家で採れたトマトに味噌をつけての胡瓜、仕上げは熱いコーヒーでお腹が一杯になった。ちなみに皆様の夕食はカレーだったそうである。 寝床の割り当てが決まった。ひとり布団一枚スペースはゆったりであった。プレハブといっても清潔で広々としていた。ただトイレは外で簡易トイレが設置されていた。消灯は8時、周りから小さな寝息が聞こえてきた。真夜中、トイレに起きた時、丸いお月様が煌々とあたりを照らしていた。そしていっぱいの星も瞬いていた。 |
テントサイトと白根御池 |
白根御池小屋内 |
2004年8月2日 撮影 |
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