八ヶ岳中信高原国定公園
八子ヶ峰雪上ハイク
(やしがみね) 1.833m

自宅発6:30→中央高速道→・諏訪湖SA朝食・諏訪IC 8:00→9:15登山口9:30→9:55ヒュッテ・アルビレオ10:15→11:15八子ヶ峰(しらかば2in1スキー場上部)・昼食・発12.15→13:30ヒュッテ・アルビレオ13:35→14:15登山口14:30→白樺湖→R152→諏訪IC→自宅着18:00

女神茶屋 蓼科山登山口 ヒュッテ・アルビレオ 八子ヶ峰
地図はイメージです



2004年1月5日
2004年、初の山行きは、茅野市にお住まいの『ミセス・ハイジさん』から紹介された360°展望の山、八子ヶ峰となりました。

中央高速自動車道、諏訪インターチェンジを降りるのは、昨年、蓼科山に登ったとき以来か。正月休みも終わり、仕事に向かう車列は、国道152号線に入ると更に増え、渋滞がしばらく続いた。途中、芹ヶ沢先の分岐を右に折れ、奥蓼科に通ずる県道192号線を、すずらん峠に向け登っていく。好天の正面には蓼科山から始まる北八ヶ岳の山々が、真っ青な空を背にして浮き上がって見えた。そして手前に位置する、なだらかな稜線上には、特徴あるヒュッテ・アルビレオの三角屋根がポツンと見えた。




登山口前駐車場

踏み跡を頼りに



県道八子ヶ峰線はしっかり除雪され、凍結防止の塩カルも撒かれて慎重に運転すれば安心の道である。ただ高度が上がるにつれ、道の両側にある雪は想像していた以上に多くなってきた。冬期休業中の女神茶屋からほんの少し先に広い駐車場があった。すでに県外ナンバーの車も含めて4台止まっていた。周囲を見回したがトイレらしき建物はないようだった。
蓼科山を目指すのか若い男性、葉の落ちたカラ松林の中へ消えていった。私たちも身支度を整え、軽アイゼンを装着してから、踏み跡のある雪道に入った。





白樺の巨木



雪掻きをしたのかと思われるほどハッキリした道が続いている。カラマツ、笹の道をジグザグに登ると、一際目立つ白樺の巨木があった。周辺にも枝ぶりの良い白樺が何本かあったが、目の前のそれは他を圧倒する見事さであった。

少し急になった雪道を、ほんのひと登りで稜線にでた。雑木林の左手枝先には大きな蓼科山、正面には北横岳が雲一つない青空のなか、どっしりと座っていた。
ヒュッテ・アルビレオに通じる登りは、所々、丸太の木を使って階段状に整備されている。日当たりの良い場所は雪も溶け、小さな草木がじっと春を待っていた。




整備されたコース

ヒュッテ・アルビレオ



もう絶景を堪能してきたのか、カメラだけ肩から下げたおじさんが一人下って来た。素晴らしい天候ですねぇが挨拶となった。私と同じで少し歩いてはカメラを構え、なかなか前には進まないでいた。

一歩一歩標高が上がるにつれて北八ヶ岳の展望に加え、南アルプスや中央アルプス、先ほど通ってきた茅野の町並みも望めるようになって来た。そして目の前にはヒュッテ・アルビレオの屋根も見えてきた。





信濃自然遊歩道と南アルプス遠望



なんと素晴らしい展望なんでしょうか。ほんの僅かな歩きでこんな絶景を目にすることができるなんて。冬特有の澄み切った大気は遠くの山並みも鮮明に望むことができる。
逆光になり始めた南アルプスは、ちょっと黒ずんで見えるが、中央アルプス、木曽御嶽山、乗鞍岳から北アルプスの峰峰は、陽の光をいっぱい受けて気持ち良さそうに光り輝いて見えた。





絶景の中の雪原歩き



小休止の後、東峰から更に足を延ばし、八子ヶ峰本峰を目指すことにした。なだらかな丘といった感じの雪野原は風も無く気持ちよい歩きだ。足跡に沿って歩くが所々、踏み跡が消えた場所もある。人が急に消えてしまうわけでないから風の力がまっさらにしてしまうのだろう。時々人の足跡と交差するように小動物や鹿と思われる少し大きめの足跡も見ることができた。

低気温で締まった雪道も場所によってはズボッと落ち込む所があった。その深さ、膝小僧まで埋まったので、凡そ50cmはあったでしょうか。体重の軽い女房、難儀する私を尻目にスイスイと歩いていった。ただそんな場所も、ほんの少しで通り過ぎることができた。
そして一面真っ白の中にあって、固い花芽のままのレンゲツツジが目についた。その数の多さから花咲く時期には見事だろうなと思った。





八子ヶ峰・しらかば2in1スキー場



八子ヶ峰山頂の手前は、しらかば2in1(しらかばツーインワン)スキー場の最上部となっていた。華やかな色のウエアーに身を包んだ家族連れや若者たちも、リフトで上がってきては目の前に広がる展望に歓声を上げていた。
ここから眺める風景も見事である。氷雪で白い湖面の白樺湖、気象レーダーのある車山高原から霧が峰、雪の少なく見える美ヶ原高原の先には北アルプスの山々が広がっていた。





八子ヶ峰からの復路で


風の当たらない場所に腰を下ろしてゆっくりの昼食だ。次々と滑り降りていくスキーヤーやスノーボーダー、歩いてきた稜線を眺めながらの楽しい食事となった。
八子ヶ峰本峰は白樺湖側に下っても距離的には中間に位置する場所のようである。ただ、八子ヶ峰線を通るバス便は少ないようなので来た道を戻ることにした。

復路の景色は八ヶ岳連邦のほぼ全部を見ながらの歩きだ。午前中、光線の加減で暗く見えた南八ヶ岳の山々は午後の陽射しを浴び明るくなっていた。例年の雪状態を知らないが白い部分が少ないように見えた。帰り道、男性二人連れに会っただけの静かな稜線歩きだった。天候に恵まれ、素晴らしい展望を満喫しての雪上ハイキングだったが、レンゲツツジの花咲く時期には再び訪れたいなと思った。



ヒュッテ・アルビレオからの展望 八子ヶ峰・車山・北アルプス遠望


2004年1月5日 撮影

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