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中部山岳国立公園
槍 ヶ 岳 登 山
槍ヶ岳 3.180m・大喰岳 3.101m・南岳 3.033m
槍岳山荘前から見る御来光
2008年7月28日〜31日
(3日目)
槍岳山荘起床4:00→4:50ご来光5:00→5:30槍ヶ岳山頂6:00→槍岳山荘発7:45→8:35大喰岳8:50→10:20中岳(昼食)10:50→天狗原分岐12:23→南岳12:55→13:20南岳小屋(泊)
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槍岳山荘
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南岳小屋
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天狗原
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天狗原分岐
2008年7月30日
「いわひばり」の部屋 B9-12番。2晩目もひとり一枚の布団と睡眠導入剤のおかげにぐっすり眠ることができた。午前4時、セットしたバイブの目覚ましで起きた私たちは、そっと抜け出し昨日のうちに良さそうと思ったテント場の突端、岩場で日の出を待つことにした。
すでに東の空は赤く染まり、大天井岳から目の前には特徴ある常念岳、蝶ヶ岳と続く峰々が黒いシルエットとなって浮かぶ。さらにその後方には八ヶ岳から富士山、長大な南アルプスの山々が鮮明に見える。やがて御来光を待つ多くの人たちの目の前に真っ赤な太陽が昇ってきた。
朝焼け富士と南アルプス
一斉に朝食へと移動した人たちの流れから離れ、人の少ないこの時間がチャンスと穂先に登ることにした。女房は空身で、自分は一眼デジカメの入ったウエストパックとペットボトルのお茶だけ入ったナップザックを背に、印を辿って岩場に取り付いた。
慌てなくていいんだからと絶えず声掛けしながら一歩一歩。幸い前後に人はなく、自分たちのペースで進むことができた。さすが垂直に近い最後の梯子では、一息入れる回数が多い女房。ゆっくりゆっくり登りきったのを確認してから梯子に手を掛けた。
無事登頂のお参り
山頂直下の梯子
小屋も人も小さい
山頂から穂高方面展望
山頂からのパノラマ展望
山頂に立ったとき大感激すると思ったのに意外に冷静な自分がいた。ただ冷静のようでも緊張しきっていたので喉はカラカラ。お茶を口にしたら落ち着き、周囲もしっかり見ることができた。女房は最後の梯子で、お経を唱えながら乗り切ったようだ。(特別信心深いわけではない)
山頂からは正に360度の展望だ。澄み切って遥か遠くまで見通せる素晴らしさ。順光で見る穂高方面は圧巻。笠ヶ岳は、ちょうど槍の尖んがり影が重なるような位置関係か。西鎌尾根から先に双六岳、その奥に黒部五郎岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳と絵のような美しさだった。
下りの梯子
下りの梯子
30分近くいた山頂は、その間、自分たちを含めて5人ほど、まさに独占状態の展望を満喫することができた。下りも気を抜かないよう慎重に。急ぎの単独者がいたので落石でもされたら大変、先に行ってもらうことにした。今日の行程も余裕があるのでゆっくりゆっくり降りた。
ミヤマオダマキ
南岳に向け出発
2人だけの朝食になってしまった。スタッフにお世話になったお礼をいい、大喰岳(おおばみだけ)、中岳、南岳と3000m峰の稜線歩きに出発。日本最高所の峠になるという飛騨乗越では、早発ちしてきたのか女性3人グループが、槍平ルートから登ってくるのが見えた。
大喰岳へ続く稜線から振り返る
大喰岳の頂上は広く大きな石がゴロゴロしていた。このピークを離れると、今度は前方に中岳から穂高の山々が、より大きく見えてくる。いくつかのアップダウンを繰り返しながら進むが、常念山脈の山々を左手に、笠ヶ岳を右側に見ながらの稜線歩きが続いた。
中岳に向かって
お花接写中
イワギキョウ
タカネシオガマ
ミヤマキンバイ
ちょっと時間が早いけど中岳の頂上で昼食。湯を沸かしバターロールパンにチーズとカフェオレ。ミニトマトと、ずっと持ちまわした糠漬けキュウリの丸かじりが美味しい。ちょっと漬かりすぎになってたけど、いつも口にしてるものは力が湧いてくるからありがたい。
景色を見ながら昼食
タカネヤハズハハコ
南岳小屋が見えてきた
中岳・大喰岳・槍ヶ岳
要 注意箇所
大岩がゴロゴロ
中岳から南岳の間は変化に富み、さらに贅沢なくらい素晴らしい景色が続きます。大きな石がゴロゴロした道、雪渓歩き、コース中唯一の水場は中岳を下った雪渓下部で、冷たく美味しい水が流れていた。やがて天狗原への分岐が近付くにつれ、辺り一面、見る間にガスで包まれてしまった。
雷鳥お出まし
南岳山頂
南岳小屋まであと少し、ガスがてでくるとライチョウが見れるかもと女房に話したとたん目の前に。独身のライチョウだったのか周囲を見ても子供はいそうもない。しばらく行ったり来たりしていたが、やがて大きな岩陰に入っていった。
南岳小屋の夕食
西日当たる北穂高
日没後の残照&槍ヶ岳
南岳小屋は小さな小屋だからアットホームな雰囲気がした。夕食の5時まで時間はたっぷり。ますます濃いガスに包まれちゃったので部屋でくつろぐことに。バンテリンを塗って体をほぐしたり、気持ち良い布団だったので少しまどろむ。
夕食を済ますと、まだガスに煙っていたが外へ。撮影ポイントのひとつ獅子鼻・天狗岩へ行きガスの切れるのを待った。濃いガスで全く見えなかった北穂とキレット、ちょっと見えたり隠れたりが始まった。この焦らすようなガスの動きと日没に一喜一憂の時が流れた。
2008年7月30日
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