日本アルプス
燕岳から常念岳
(3日目)

常念小屋発6:00→八合目7:00→三股分岐7:15→常念岳山頂7:30→常念小屋9:20・小休止・常念小屋発10:00→一ノ沢ヒエ平登山口着14:30=タクシー=しゃくなげ荘→自宅着18:00

燕岳(2.763m)・大天井岳(2.922m)・常念岳(2.857m)
地図はイメージです



常念小屋 印 も多くの登山者で込み合っていた。混雑の為、個室はなく階段を上がった6畳ほどの部屋を割り当てられた。先客は地元松本からのお嬢さん(中学1年、小学5年生)二人連れのご夫婦、神戸から来たという60歳代と思われるご夫婦、そして私たち二人だった。定員は12人とのことだったが、結局8人ということになりゆったりであった。夕食も到着順3交代で、二番目5時40分からとなった。

夕食までの間、狭い部屋の中でしたが山登りの魅力など和気藹々の話で盛り上がった。二組とも明日、私達が下山コースとして使う、一の沢 印 から登ってこられたそうでした。元気の良い子供に引っ張られるように登ってきたと松本のご夫婦、いつも里から見ている常念岳の山頂へなんとしてでも登りたいと話されていた。神戸のご夫婦はけんかをしながらも15年も二人の山行きが続いているとニコニコ話されていた。

けんかといえば初日の合戦尾根の急登、けんかになってしまったのか途中で奥さんが山を降り始め、途方にくれてたご主人がいたが。あの二人あの後どうしたのかな・・・。

夕食前、諦めていた展望だったが厚く覆われていた雲が切れ始めた。最初に槍の頭が顔を出し、やがて穂高連峰の山々が姿を現した。ほんの一時間半ほどだったが三日間を通じてこの時だけ見ることができた。夜中、断続的に降る雨が小屋の屋根をならし何度も目が覚めた。




常念小屋の夕食

拡大写真をどうぞ



2003.7.30
五時半からの朝食も済ませた。天気予報もあまり良くなかったが雨は上がっていたので予定通り山頂へ行ってくることにした。山頂への往復は3時間あまり、重いと思ったが背中が暖かなのでリュックを背負っていくことにした。山頂へ往復する人、山頂を踏んだ後、蝶ヶ岳に向かうパーティーなど岩だらけの道をみんな黙々と登った。途中から横殴りに吹き付ける雨に変わったが八合目まで凡そ1時間、小さなピークを越え、三俣への分岐を過ぎ進むと左手が大きく切れ込む崖になったいた。やがて大きな岩の先に小さな祠が祀られた山頂があった。




小屋前で打ち合わせ?

ゴロゴロとした岩場を



残念ながら展望がまったくなく写真撮影だけ済ませ下山することにした。帰りも濡れた岩道ですから慎重に下った。朝食もゆっくりで遅れて登り始めた松本からのご家族と途中ですれ違った。お子さんが元気に先行し、お母さん、お父さんが苦しそうに続いてこられた。もう少しだからと頑張るよう激励して別れた。大きな岩道を下ること凡そ1時間、常念小屋を目前にしたときハイマツの中から雷鳥親子がでてきた。さして警戒するでもなく雛は小さな花芽を夢中についばんでいた。雷鳥との距離およそ5.6m程、雨でレンズがすぐ濡れてしまい、拭き拭き撮った写真ですが保護色の雷鳥が解りますでしょうか。




常念岳山頂にて

ライチョウの親子



常念小屋へ戻り小休止の後、タクシーの予約をしていただき下山することにした。緩やかな下りで始まった道も、やがて急な下りとなるが所々にベンチが設けられていて休憩することができる。下り始めて凡そ40分、水場もある一ノ沢にでた。登ってきた大勢の登山者が休憩していた。一旦、沢を離れるがやがて山肌を縫うようにつけられた登山路を延々と下って行く。所々落石注意と書かれていたが、大雨が降ったときなど狭くて怖い道だと思った。また今年は雪が多かったのか沢には雪渓が何箇所も残っており、一部分雪渓上を歩くようルートがつけられていた。




山肌を縫うように

タマガワホトトギス


キンレイカ

一部分、雪渓上を下る



後半の1時間は時間と競争の下りとなってしまった。登山口まで四時間半と計算したが、もう30分ほど余裕を見ればよかったと思った。途中、ゆっくり休みもとらず急いだこともあって予約の5分前、ヒエ沢の登山口に戻ることができた。

登山口には補導所もあり冷たい麦茶も用意されていた。予約のタクシーもすでに待っており車の置いてある「しゃくなげ荘」まで乗せていただいた。「しゃくなげ荘」では日帰り入浴(400円)も可能で、中房温泉から引湯した温泉は掛け流しで気持ちよく3日間の汗を流すことができた。
今回のコースは入門コースといわれているが、どうしてどうして健脚者向きの骨っぽいコースだなと感じた。二日目以降、生憎の天気となってしまったが、無事歩き通すことができたことに感謝したいと思いました。



2003年7月30日 撮影

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