日本アルプス 燕岳から常念岳 (1日目)
燕岳(2.763m)・大天井岳(2.922m)・常念岳(2.857m) |
2003.7月27日 今年は梅雨明けがすっきりとしない天候だ。でも計画通り北アルプスの入門コースといわれる燕岳(つばくろだけ)から常念岳(じょうねんだけ)の縦走登山に行ってきた。夏には標高の高い山行きを計画、なんとか成功させたいと里山歩きで体作りをしてきた総決算でもあります。(ちょっと大げさ) 予定より一時間早く出発できた。コンビニで朝食と行動食を購入、中央高速で凡そ1時間半、豊科ICに着いた。地図で確認してあったが穂高町営の「しゃくなげ荘」■印 は、登山者の為に無料駐車場を提供している。ここで車中泊としたのも、乗合バスの停留場もあって都合の良いことが決め手となった。 |
燕岳山頂を目指して |
7月28日 4時少し前、セットしたタイマーより先に目が覚めた。寝袋から這い出したが「しゃくなげ荘」の広い駐車場は登山者の車でほぼ一杯だった。そこここの車からも出発の準備で皆さん起きだしてきた。薄明かりの中、ガスストーブで湯を沸かしコンビニの朝食をとった。 身支度を整え、駐車場横のバス停に並んだが、ここからの乗客は凡そ20人ほどだった。穂高駅発一番バスにはすでに5.6人乗っていて乗り切れない人ができた。運転手は早速、携帯電話で増発便の連絡をとっていた。曲がりくねった狭い林道を登ること凡そ50分。中房温泉手前の登山口に着いた。●印 |
燕岳登山口 |
樹林帯が続く |
トイレ休憩と体をほぐした後、登山計画書をだして歩き始めた。いきなりの急登だが大変整備されていて歩きやすい。どんよりとした天候の中、展望もきかない樹林帯をひたすら歩く。先が長いので最初は意識してゆっくりと歩いた。やがて丸太で作られた最初のベンチで小休止し水分の補給もした。 荷揚げ用に張られたケーブルの下をくぐってまもなく第二ベンチ、ここでもリュックを降ろし一休みした。少しなだらかになったがそれもほんの僅か、再び急な登りだ。所々に、はしごも架けられていて慎重に登る。第三ベンチ、富士見ベンチと、それぞれのベンチが50分ほどの間隔にあって休憩の目安がたてやすい。延々と続く急坂登りも、バスで一緒だった人たちと先になり、後になりし励ましあって登った。歩き始めて凡そ4時間、合戦小屋に着いた。 |
第三ベンチ |
ハシゴが続く |
整備されて歩きやすい |
合戦小屋の名物スイカ |
合戦小屋では大勢の登山者が休憩していた。売店があって、ここの煮込みうどんとスイカが有名とのこと。私たちも早速スイカをいただくことにした。直径30cmほどの大玉1/8が800円。冷たく冷えていて渇いた喉に染み渡って美味しかった。お陰にペースが落ち気味だったが生気もよみがえったようである。ただ女房は快調だが、私自身の太腿がちょっと痛くなり心配がでてきた。 |
コイワカガミ |
アオノツガザクラ |
チングルマ |
シナノキンバイ |
最後の急登、合戦小屋から合戦の頭への急坂が堪えた。ちょっと余分な荷物も背負いすぎたようだが太腿が痛く足が上がらない。いっしょに登っていた若い娘さん(20s・テント泊)もさすがに少し歩いては立ち止まる。女房(9s)より少し多いが13s位でダウンとは情けない。合戦の頭のベンチでは恥も外聞もなくズボンを下げ、現場で効いてくれる持参のバ○テ○ンをすり込んだ。 さも醜いものを見せてはまずいと思ったのか女房、小さなジャケットを広げ覆い隠そうとしたが周囲には丸見えだった。(こんなおやじなんか誰も見ていないと思ったが、大丈夫ですかと何人もの奥様が声を掛けてくれた。世の奥様方はどうして優しいか・・・)我が女房も見かねて、荷物を少し私のリュックへ移せばと涙の出るようなことをいってくれた。ここはお言葉に甘えて水500ccを移して・・・。 |
登山道脇は花いっぱい |
森林限界となった合戦の頭からは比較的緩かな登りとなった。天候がよければ展望も利くのだろうがガスも立ちこめ遠くは見えなかった。ただ登山道沿いにはナナカマドなど一気に高山植物が増え、写真を撮りながらではあったがゆっくりなペースで登りきることができた。やがて宿泊小屋の燕山荘前にでた。 |
2003年7月28日 撮影 |
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