八ヶ岳中信高原国定公園 天 狗 岳 登 山 根石岳(2.603m)・東天狗岳(2.640m)・西天狗岳(2.646m)
●桜平P●夏沢鉱泉●オーレン小屋●夏沢峠 ●唐沢鉱泉 |
根石岳が見えきた Uiead COOL 360 Photo Panoramas |
2004年6月28日 八ヶ岳連邦の、ほぼ中ほどに位置する天狗岳は、東西に二つの峰を持ち、山頂からの眺めは360°と人気があるようだ。昨年、硫黄岳からの下山途中で見た天狗岳へは、いずれ登ってみたいと思っていた山の一つであった。 梅雨の最中、天気予報も一日曇り予報に、展望は無理と思いながらも伊那インターを目指した。いつも寄るコンビニを前にして、にわかに西山一帯が真っ黒な雲に覆われてきた。 ワイパーが忙しなく動くが、前が良く見えない土砂降りの高速走行となった。あまりの激しい降りに、山行きの意気込みも萎えかけたが、諏訪インターに着く頃には、下見と称して登山口までは行って見ようの気持ちが変わっていた。 |
駐車場を後にして |
緑が目にしみる |
今回の登山口桜平は何箇所かに分けられて駐車スペースがあった。先着していた他県ナンバーの人も、雨の様子見を兼ね車の中で食事をとっていた。 降り続いていた雨が上がると同時に青空が急速に広がってきた。下見のつもりが、現金な者で急いで身支度を整えはじめていた。 車止めのゲート脇を通り、沢を渡り進むが、夏沢鉱泉までは砂利も入って車も通れる広い道であった。道の両側には重い水滴をのせたままのシロバナヘビイチゴの花や、キバナノコマノツメが咲いていた。雨上がりの木々は濃い緑が増して目に優しかった。 |
登山道に沿う清流 |
夏沢鉱泉前では道路脇で本格コーヒーを楽しむご夫婦に挨拶をし先を急いだ。ほどなく先行していた壮年男性二人組みに追いついた。どうやら私たちと同じく写真を撮りながらの山行きで、歩き出しては立ち止まり、追い越し追い越されがしばらく続いた。 夏沢鉱泉を過ぎてからも沢に沿うようにつけられた登山道は良く踏み込まれて歩きやすかった。その沢には布引の滝、羽衣の滝などと命名された大小の滝がいくつもあり涼気満点であった。また沢の水を巧みに利用して発電、オーレン小屋へ電気を送っている発電棟もあった。 |
オーレン小屋前 |
キバナノコマノツメ |
オーレン小屋では、冷たくて美味しい黄蓮水をご馳走になり小休止させていただいた。保護された一画にはコマクサが可憐に、ヒマラヤの青いケシなども咲いていた。途中からご一緒になった壮年男性、硫黄岳から横岳へと向かっていった。良い被写体があれば立ち止まり、結構お二人共ゆっくりペース。時間的に大丈夫なのかなと人の心配をしてみた。 |
歩きやすい道だ |
コイワカガミ |
分岐から根石岳方面に入った。ここもキツイ登りもなく緩やかだ。場所によってはローラーをかけたのではと思われるほど整備された道が続いた。登るにつれコイワカガミが沢山目に付くようになってきた。日の光を受けてなんとも綺麗である。写真撮影に屈み込む回数が多くなってきた。 やがて目の前30mほどの登山路上に野兎が現われた。目が合って一瞬首を傾げるような仕草が可愛かった。素早くデジカメのアップで捉えたと思ったが、何にも写っていなかった。かつとんより敏捷な動きのうさちゃんだった。 |
濃霧と強風 |
コケモモ |
コマクサ |
イワベンケイ |
夏沢峠への分岐、箕冠山を過ぎ進むと、目の前の様子が目まぐるしく変わっていた。厚いガスに覆われたかと思うと、強風に吹き飛ばされて一瞬、これから目指す根石岳が浮かんでは消えた。木々の中を歩いてきた今までと、がらり変わった天候であった。 防寒用にレインウェアを着けたが体感温度がまったく違う。若い単独男性が追いついてきたが、やはり身支度を整えてから歩いていった。鞍部は風の通り道になっているのか瞬間、身体もふらつくことがあった。そんな中、ロープで保護されたコース脇では、可憐なコマクサが強風に耐え咲き始めていた。 |
天狗岳が見えきた |
根石岳の山頂を踏んだ後、回り込むように一旦下るが、岩の陰では小さなイワウメやコケモモが風に吹かれながらも健気に咲いていた。ガスは益々濃くなり、僅か先までしか見通すことができない。ただ踏み後はしっかりしていて迷うことはなかった。 本沢温泉への分岐を過ぎ進むと岩が多くなってきた。そして右手側は鋭く切れ落ちていた。登るにつれイワベンケイの数の多さには驚いた。二十歳を過ぎたばかりと思われる、若くて綺麗な女性二人が降りてきた。対向する登山者は初めてであった。ガスで展望のないのを慰めあって別れた。 |
山頂直下の岩道 |
反省○ポーズ |
ナナカマド |
東天狗岳の山頂は狭かった。他に登山者もなく岩陰で慌しく行動食をとった。予定より時間がかかっていたのと展望がないため、西天狗岳へ向かうことを断念し下山することにした。入れ替わりのように年配の単独男性が上がってきた。 |
復路は夏沢峠へ |
ヒュッテ夏沢が |
帰りは箕冠山の分岐から夏沢峠経由で下ることにした。標高が下がるにしたがって樹間から南牧村方面の集落を望むことができた。シラビソなどの針葉樹林帯を下るにつれ、足元にはゴゼンタチバナが、そして立ち枯れの木が林立の場所もあった。 夏沢峠の開けたところに着くと正面に硫黄岳の崩落壁が見えた、上部は相変わらずガスで隠れていた。ヒュッテ夏沢の人でしょうか、携帯でどこかに連絡していた。程なく大きなエンジン音を響かせてヘリが飛んできた。網のモッコを吊るし、ガスの切れ目をついての荷揚げだ。夏沢鉱泉に着くまで何回も低空飛行が続いた。 |
2004年6月28日 撮影 |
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