高座山・杓子山登山
たかざすやま(1.304m)・しゃくしやま(1.598m)

自宅発3:00→中央高速道→一宮御坂IC→R137→R138→6:15山中湖7:00→7:45鳥居地峠・朝食・発8:15→高座山9:30→大ザス峠10:40→11:30杓子山・昼食・発12:20→大ザス峠13:00→高座山14:15→15:10鳥居地峠15:20→一宮御坂IC→中央高速道→自宅着19:30

鳥居地峠登山口  大ザス峠 不動湯温泉
地図はイメージです



2004年3月8日
好天予報の休日、折角の遠出を目いっぱい活用しようと、夜中の2時起きしての出発である。日の出前の河口湖、山中湖から朝日に照らされる富士山。そして日が昇ったら、でっかい富士山の展望山に登ろうと、ちょっと欲張りすぎた計画である。残念なことに、ピンクに染まる紅富士は、河口湖から山中湖へ移動途中で始まってしまった。こんな時は体が二つも三つも欲しいと思ってしまう。




河口湖・夜明け前

全体が紅富士に



山中湖では、凡そ50人を越えるかと思われるカメラマンが、短い時を終え散り始めるところであった。山全体が紅く染まった横には丸いお月さんが淡く光っていた。やがて暗かった湖面が明るくなる頃、遠くに居た白鳥たちが近づいて来た。





カヤト原の高座山



当初予定は杓子山だけのつもりが、ここでも欲張り高座山を越えていくことにした。日をいっぱいに浴びたカヤトの高座山は、忍野集落に入ると遠くからでも目立った。登山口となる鳥居地峠は 舗装された林道、大明見忍野線を登っていく。登りついた峠は鎖が張られ、大明見側へは通り抜けできないようになっていた。右手、高座山へ向かうダート道を少しに入ったところへ車を止め、朝食をとった。




高座山Cコースを

でっかい富士山が



なだらかな登りの林道を凡そ500mほど進むと、小尾根に付けられたCコースの立て札があった。所々雪の残る雑木林の歩きも、ほんのひと登りで目の前が開けた。




富士山の好展望道

右手にカヤト原を見ながら


高座山頂が見えてきた

黒岳・三つ峠山も



素晴らしい展望だ、眼下に忍野の町と、大きく美しい富士山が鎮座している。ほんとに綺麗な山だと思う。何度見ても飽きない美しさは、少しの早起きも苦にならないご褒美かなと思ってしまう。

右手、広々としたカヤトの原を見ながらの緩やかな登りも、赤土で滑りやすく急斜面の登りとなった。一歩一歩息を整えながらの登りである。この繰り返しがしばらく続くが、高度が上がるにつれ、目の前と振り返った風景が変わっていった。





高座山頂からの展望



高座山頂へ着いた。あまり広くない山頂だが、周囲を遮る高い木もないため展望は見事である。小休止をしながらしばらく見入ってしまった。若い単独男性が登ってくるのが見えた。

杓子山へは小さくいくつかのコブを越えていく。細くなった登山道や、ちょっとした岩越えもあり変化に富んでいた。日当たりの悪い斜面は、雪こそ少ないが凍っていたので軽アイゼンを装着し慎重に下った。
やがて不動湯林道からの合流点大ザス峠に着いた。




凍結道は慎重に

富士山の手前が高座山


狭い岩道を越えて

大ザス峠



大ザス峠は簡易トイレもあり、近くにハングライダーの飛び台もあった。休憩中、今日二人目の単独男性が来た。ちょっと年上に見えたが歩きのベテランか、手早くアイゼンを外すと軽快な足取りで追い越していった。
この登山者、ユニークなアイデア品を腰に巻いていた。古着を上手に加工した尻敷きである。これだと素早く腰を下ろし休むことができる。折りたたみ式尻敷き持参の我がチーム、これには負けたなと思った。ただ魅力的な○○を隠してしまうことになっちゃうなぁとも思った。

展望のない樹林をジグザグ登っていく。疲れのでてきた女房、自分のペースで登るから先に行ってくれと申告があった。いつも世話になるモデルを置いていくのが辛いかつとんだったが、山頂からのパノラマ展望を早く見たい誘惑にはどうしても勝てなかった。先着した人が打つのか鐘の音が聞こえてきた。見上げた先には青空がいっぱい広がっていた。もう少しだなと思った。そして最後の急登を力を振り絞って登りきった。




樹林が切れて展望が

杓子山山頂



なんという素晴らしさでしょうか。目の前に広がる風景は、つらい登りの苦しさも吹っ飛ぶ見事なものであった。朝に寄ってきた山中湖が、忍野八海と忍野集落の先に。正面には秀麗な富士の山が、なだらかに裾野をいっぱいに広げどっしりと座っていた。右手下には富士吉田市と小さく光る河口湖が、そして富士山を囲むようにある周辺の山々の先には、白い頂が連なる南アルプスが眺望できた。5分ほど遅れて着いた女房、疲れた顔から感嘆の顔へみるみる変わっていった。

山頂のテーブルを借り、絶景を見ながらの昼食となった。気温も上がって暖かく、粗食のお弁当だが贅沢この上ない。先着していた単独男性、鹿留山へ向かうのか山頂を離れていった。入れ替わりのように団体さん20人ほどが賑やかに登ってきた。
復路も来た道の帰りだ。時間の経過と共に、道の泥濘も多くなってきていた。登山口からの標高差、凡そ600mの歩きは、久しぶりに筋肉痛となったが、それ以上に充実感いっぱいの登山となった。






2004年3月8日 撮影

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