山梨県 東山梨郡大和村 大月市
大蔵高丸&ハマイバ丸登山
(おおくらたかまる)1.781m・(はまいばまる)1.752m


富士山手前が三つ峠山

トウゴクミツバツツジと富士山(ハマイバ丸〜大谷ヶ丸間にて)



2005年6月6日
自宅発6:00→国道152号→中央高速諏訪IC→勝沼IC→国道20号→焼山沢林道→湯の沢峠9:00→9:35大蔵高丸9:40→10:10ハマイバ丸10:15→湯の沢峠16:00→天目山温泉→湯の沢峠20:30(車中泊)
2005年6月7日
湯の沢峠発3:15→4:20ハマイバ丸・写真撮影・7:30→湯の沢峠9:00→焼山沢林道→国道20号→芦川村すずらんの里→みたまの湯16:30→中央高速甲府南IC→伊那IC→自宅18:00

景徳院 天目山温泉湯の沢峠 ミツバツツジ撮影地
地図はイメージです



2005年6月6日
山梨県大和村と大月市境に位置する大蔵高丸(おおくらたかまる)は、大月市商工観光課にて制定された秀麗富嶽十二景、十八山のなかに含まれている山です。梅雨入り前の高気圧が張りだす予報に、山頂からの絶景富士と新緑、咲き始めた花々を求めての山行きとなりました。

桜の花で有名な高遠を経由し杖突峠越え、諏訪インターから入った高速道路は今回もETC通勤割引に該当しての賢い?お得走行です。勝沼インターを降りてからは国道20号、景徳院入口信号を左折し日川に沿うように登っていく。やがて焼山沢林道に入って凡そ11km、30分程走ると林道終点についた。

行き止まりの駐車スペースは写真が目的のカメラマンの車で8割方ふさがっていた。早朝の写真撮影が終わって帰っていく人、今朝の成果?を親しげに話す人などで賑わっていた。知らないで来てしまった私達だったが、話しの内容から場所によってはミツバツツジが真っ盛りと嬉しい情報であった。

身支度を整えていると隣に車が停まった。顔を見ていた女房がどこかで見たことのある人達と気がついた。なんとした偶然か、昨年南アルプス白根御池小屋にて一晩をご一緒し、北岳山頂まで前後しながら登った方達だったのでした。双方奇遇に驚きながらも話しが弾んだのはいうまでもありませんでした。




正面が大蔵高丸

ミヤマザクラ


フデリンドウ

アツモリソウの蕾とギボシの葉



駐車場脇にある避難小屋を覗いたあと、ひと登りすると十字路となる湯の沢峠だ。大蔵高丸へは右手へ折れ5分ほど歩くとお花畑にでた。広々とした草原だったが上空は雲に覆われて残念ながらガスまで流れてきた。気を取りなおして進む散策路はロープが張られ、小さくアップダウンの続く先に小高い丘といった感じの大蔵高丸が見えた。山頂直前は20分ほど急登の潅木帯となるが、ひと汗かいて頑張ると大蔵高丸山頂へ着いた。見事な展望と昼寝でもしたくなるような雰囲気の広い山頂も、生憎の天候で富士山も雲に隠れ見えなかった。居合わせたカメラマンの話しでは6時30分頃には雲に覆われ隠れてしまったと話していた。

小休止のあと更に進むハマイバ丸への道は、カヤトの草原と潅木が交互に現れる気持ちよい歩きである。相変わらず目の前をガスが流れる幻想的な草原では、足元にアマドコロやミヤマスミレが朝露に濡れ、潅木帯に入ると大きな木のミツバツツジが頻繁に現れるようになった。背丈を越すほどのスズタケ道部分では広く刈り払われて歩きやすく、凡そ30分ほどの歩きでひっそり静かなハマイバ丸に着いた。山頂標柱からさらに少し先へ下ったところから目の前が開けた。正面には鉛色した空を背景に大谷ヶ丸や滝子山があり、ちょっとした雲の切れ間から頭だけの富士山が高い位置に見えていた。周辺は目を見張るばかりのミツバツツジが真っ盛りだった。





満開のミツバツツジ



目的のハマイバ丸まで来たものの肝心の富士山の写真が撮れない。ここは腰を据えチャンスを待つことにした。ビューポイントが決まったのでザックを降ろし早昼を済ませてマッタリすることにした。近くには駐車場で再会した4人グループもワラビを採るなどして時を過ごしていた。時々日が差し込むのに合わせ、飛び出しては透き通って美しいミツバツツジは撮ることができた。期待して待つものの富士山はすっかり隠れ、ツツジと富士山のツーショットは撮れずじまいだった。

それなりの写真が撮れれば早々に下山、次なる山の登山口で車中泊と準備してきたが、このままでは不完全燃焼である。なにしろ見事なミツバツツジは5年ぶりの素晴らしさと、大挙して集まったカメラマン達の言葉であったからだ・・・明日もまたこの場所に来ようと心が決まった。
車中泊は湯の沢峠でと決まれば一旦里に降りての楽しみがある。まずは「やまと天目山温泉」に入り疲れを癒し、甲斐大和駅近くの食堂では暖かく美味しい食事にありつけた。暗くなって戻った湯の沢峠では明日に備えるカメラマン達の車でいっぱいになっていた。





大蔵高丸からの富士山。手前には三つ峠山から右手御坂黒岳が



2005年6月7日
セットしたタイマーより早く目覚めた。3時少し前である。睡眠導入剤?として飲んだビールと暖かな寝袋でしっかり休めた私だったが、女房はあまり寝られなかったそうである。まだまだ車中泊の修行が足りないようだ。外にでると夜中に着いた車もあって15台ほどの駐車スペースはいっぱいとなっていた。あぶれた車数台も周辺の路肩に停めてあった。真っ暗の中、すでに出発する人達のライトが動いていた。

小さなヘッドランプを頼りに、昨日の道を辿る歩きとなった。途中の写真撮影が無い分、目的地まで凡そ一時間の歩きである。暗闇の中の歩きだが其処此処に生き物たちの息吹きが感じられ、もう活動を始めたのかホトトギスの鳴き声も聞こえてきた。振り返れば大蔵高丸とは反対に位置する白谷丸へ急ぐ二つの光が揺れて見えた。うっすらと明るくなった頃、ハマイバ丸先のビューポイントに着いた。

先着者がふたり三脚を立て準備していた。挨拶を交わしたが昨日も会った人だった。富士吉田市からとの一人は4年もこの場所に通い続けているとのことだった。ツツジを前景に、富士を狙う狭い場所は4人も立てば一杯である。早起きした甲斐もあり考えていた場所に私も入ることができた。待つこと3時間余り、雲の切れ間から僅かに差し込む光に、明るく浮かび上がった満開のミツバツツジと、その先に淡いシルエットの富士山をやっと捉えることができた。



2005年6月6日・7日 撮影





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