飯盛山登山 (めしもりやま)標高1.643m
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2003年4月28日 お手軽な?里山でありながら展望のよさと名前のユニークさに惹かれて飯盛山に行ってきました。中央高速自動車道を使って、ちょっと遠出は三月、鉄砲木の頭登山に続いてである。小淵沢インターチェンジ ● を降り、八ヶ岳の裾野を走る八ヶ岳高原ラインを通って清里を目指した。道沿いは今が盛りの桜の花に迎えられた。標高の高い高原ルートに入ると朝靄が煙り遠くの展望はなかった。 出発点の清里駅に着いた。通勤に向かう地元の方にコンビニを教えていただき食料を調達してきた。駅の横にも無料駐車場があったが長時間の駐車となるので200mほど離れてはいたが広々とした無料の駐車場に停めさせていただいた。車の中で朝食をとり身支度を整えた。 |
千ヶ滝 |
牛の放牧 |
出発してすぐ年配のご夫婦にお会いした。目的地は同じ飯盛山とのこと、70歳も後半と思われたが連れ立って歩く後姿がなんとも良い雰囲気だった。国道141号線を横断し舗装された道路を下っていくと大門川に架かる橋の手前に千ヶ滝に ●印 通じる標識があった。川に下りる所には竜王塚が祀られ、由来について記されていた。お参りの後、掛けられた梯子を降りると目の前に千ヶ滝が現れた。雪解け水の影響か水量も多く離れたこの場所まで細かな飛沫がとんできた。 滝を離れ一般舗装道路に戻り進むと、やがて左手に放牧場があった。広大な牧場にはのんびりと草を食む牛の姿があり、のどかな風景であった。 |
登山口である平沢集落に入っていくと登山道への標識が立っていた。道も狭く、車の置く場所がないとされていたが地元のご好意か駐車場も整備されていた。集落の家屋を見ながらしばらく歩いていくと舗装も終わり登山道らしくなってきた。登山道は小さな沢に沿い山裾をなだらかに続いていた。 芽吹き始めたばかりの雑木林を登っていくが石がゴロゴロあって歩き難くい道だ。浮石に乗らないよう慎重に歩いた。日差しも強く気温が上がってきたので上着を脱ぎリックに入れた。やがて雑木林を抜けると展望が利くようになり、振り返ると雲に隠れていた八ヶ岳が姿を現していた。 コンビニで買った大福もちを食べ小休止していると若い男女が勢いよく登ってきた。挨拶を交わし追い越していったが見る間に姿が小さくなっていった。男性が荷物を引き受けたのか女性は空身でぐんぐん引っぱって行った。 トイレのある尾根道に出た。平地もあり南側の展望も開けて休憩には良い場所だ。小休止したばかりなのでここは休まず進むことにした。目の前の登りは今までと違って滑りやすい急登となった。大きな石と、さらさらした小石、さらに直登であるから一歩一歩息を整えながら登った。 |
雲が切れて八ヶ岳が |
急登を上りきると飯盛山の見える場所にでた。なるほど、名前の由来となった茶碗にご飯を盛った形に近いのかなと思った。周りに大きな木がないので山頂に続く登山道と、頂に立つ人の姿が蟻のように小さく見えた。また野辺山方面から登られた人達も山頂を目指し歩いているのが見えた。 |
飯盛山 遠望 |
飯盛山頂 |
山頂を見ながら再びなだらかな稜線歩きとなった。爽やかな風も吹いて気持ちがいい。ただ新緑にはまだ早く草原の緑は少なかった。ジャンボ滑り台のような最後の急峻を上りきると頂上に着いた。山頂に立つと遮るものがない為、360°の展望台と人気の理由がわかった。眼前には残雪の八ヶ岳と長く裾野の広がる高原地帯が一望できた。富士山、南アルプスは残念ながら雲がかかり頂の一部が見えただけだった。山頂では記念写真を撮るグループ、キャンパスに筆を走らせスケッチする人、肩を寄せ合い本を見ながらいつまでも山座同定するあの老夫婦の姿もあった。 |
宇宙電波観測所 |
駐車場横 獅子岩 |
次々と登ってくる登山者と入れ替わりのように山頂を後にした。下山は飯盛山より僅か標高の高い平沢山(1.653m)を経由して下ることにした。鞍部から高台に上り返すと巨大なパラボラアンテナのある野辺山宇宙・太陽電波観測所を望むことができた。 滑りやすい急坂を登りきった平沢山頂は三角点があるだけでひっそりしていた。牧場の柵に沿い眺望のきかない林間を下ると平沢山腹からの巻き道と合流した。風も当たらず柔らかな日差しの芝生にシートを広げ昼食とした。久しぶりにガスストーブで湯を沸かしゆっくりの昼食となった。 正面に八ヶ岳を見ながら下ると、近くに獅子岩のある平沢峠の駐車場に着いた。●印 ここまで車で来る人も多く30台ほど停まっていた。この地点から車道歩きで清里へ戻る方法もあったが野辺山駅に出ることにした。野辺山へは車道に沿って下る登山道があるのでそれを使った。 |
広大なレタス畑 |
小海線 野辺山駅 |
JR線、海抜最高地点への分岐を過ぎてからは黙々と舗装された歩道を駅に向かって歩いた。道路沿いには広大な農地の高原野菜畑が続き、サホークの牧場などもあった。洒落た感じの野辺山駅には電車の発車20分前に着くことができた。清里までの一区間であったがワンマン電車高原の旅も楽しいものであった。バスで乗りつけた?団体さんともご一緒となった。 今回のルートはハイキングコースとも言われているが、延べ12kmほどの道程はけっこうな運動量だった。でもそれが苦痛だけとは違い、歩き通した喜びのほうが大きかった。清里に戻ってからは、もうひとつの楽しみである温泉に寄った。丘の公園内にあるアクアリゾート(天女の湯)だ。天然の温泉は泉質も柔らかで心地よく、疲れも癒されることができた。 |
2003年4月28日 撮影 |
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