木曽 御嶽山
継 子 岳 登 山
(ままこだけ) 2.859m

2004.7.18自宅発14:00→権兵衛峠R361→17:00チャオ御岳スノーリゾート 車中泊
2004.7.19
チャオ御岳山麓駅6:45===ゴンドラ山頂駅7:00→7:50分岐8:00→10:30継子岳11:00→分岐13:20→14:20山頂駅14:45===山麓駅→濁河温泉小坂町営露天風呂→R361→自宅着18:45

チャオ御岳スノーリゾートゴンドラリフト山頂駅 ゴンドラ駅分岐
地図はイメージです



2004年7月18日
継子岳は六つの峰を持つ御嶽山の中にあって、最高峰の剣が峰から北へ離れている為、とかくカットされがちとのことですが、高山植物の多い山として人気がある。しかも夏場の限られた期間であるがゴンドラリフトの運行があって日帰り登山も可能にしている。

伊那から木曽へ直接抜ける国道361号線の権兵衛峠越えは、一昨年やはり御嶽山へ登ったとき以来である。難工事の末開いた権兵衛トンネルも、関連する内部工事などで開通まで今しばらくかかりそうである。ただ木曾側の姥神トンネルが供用開始になったことで大変都合よくなった。

出発の朝まで、ネットの空き室情報に安心しきっていた為、電話を入れたときには満室とあっさり断られてしまった。そんなぁと言ってはみたものの、登山前夜はロッジで優雅な宿泊をが夢と消えてしまった。これは節約になったと負け惜しみをいいながら、チャオ御岳スノーリゾートの何ヶ所もある広い駐車場、離れたところへ敢えて入れば車は我が家の一台だけ。誰に邪魔されることもなく静かな夜を過ごすことができたのである。




ゴンドラリフトに揺られ

原生林観察路



2004年7月19日
上空、厚い雲に覆われた朝を迎えた。湯を沸かし朝食をとった後、身支度を整えた。事前にチャオ御岳のホームページから印刷してきたゴンドラリフトの割引券(往復2000円が1600円)で切符を購入、標高2200m近くの山頂駅まで凡そ10分で運んでくれた。

さすがにまだ早い時間帯、出発時は私たちだけの歩きとなった。原生林観察路と名づけられた登山道に入ると、トウヒ、オオシラビソなど、幹も太く長い年月を経た見事なものばかりだった。足元の小さな花に和み、野鳥の鳴く声を聞きながら、いくつかのアップダウンを進むと、日和田からの登山道と合流した。




分岐からは急登が続く

コイワカガミ



分岐からは急登となり大小の岩をいくつも乗り越えていく。後発の登山者も多くなり道を譲る回数も多くなってきた。道の両側にはバイケイソウが、登るにつれ樹木の丈も低くなりダケカンバやナナカマドが目立つようになってきた。分岐から凡そ30分ほど、花の種類も一気に増えてきた。




ヨツバシオガマ

アオノツガザクラ


チングルマ

バイケイソウ



目の前が急に開けた。木無しといわれる森林限界に達したようだ。左手遥か下には千間樽高原が広がっていた。右手、真っ直ぐに続く岩盤の広い沢を見上げれは、ハイマツとガスの先に継子岳を見ることができた。

気持ちよい風が吹き、見事なお花畑が広がって休憩には最適な場所であった。でも周りは花がいっぱい、ザックも降ろさず花撮影に夢中になった。チングルマにコイワカガミ、ヨツバシオガマが特に目立った。





出発地のチャオ御岳が



左岸沿いのキバナシャクナゲやナナカマドに挟まれた道を急激に高度を上げていく。連続の登りはきつく立ち休みをしながら登った。やがて見晴し岩と名の付く大岩を右に見て進むと、ハイマツの背も低くなり山頂もあと僅かと感じられるようになった。左手にはコマクサが一株、小石に囲まれ咲いていた。

裸地の尾根にでると様相が一変した。今までの暑さが嘘のように強風が吹き抜けていた。あまりの寒さに一旦退却し上着を一枚羽織った。あと僅かの山頂もガスに覆われ、先行した人影がおぼろげに見えるだけだった。このあたり右手斜面にはコマクサの群落があったが強風に首がとれるのではと思うほど揺れていた。




一瞬、継子岳U峰を望む

一面に濃いガスが



山頂は想像していたより広かった。快晴なら360°のパノラマが展開するそうだが視界が利かず残念であった。五の池小屋に通じる稜線上を、こちらに近づく小さく人影が見えた。一瞬ガスが切れ、石積みに囲まれた講社の先には継子岳U峰も見えた。周りが見えたのはその時だけ、当初予定の三の池方面はまたの機会とした。

風も稜線上ほどでないためザックを下ろし菓子パンとジュースでお腹をこしらえた。周辺の写真撮影にと歩いたが遠望がきかないため足元の花が主体となった。順次登山者も登ってきたが長くとどまる人はいなかった。




稜線脇にコマクサ群落

イワツメクサ


オンタデ

コケモモ



急で石の多い下りは時間をかけ慎重に下った。ロープの付けられた大石越えの場所もあったが、濡れた斜面は滑りやすく浮石も多かった。急登が連続の今回のコース、途中リタイヤの70歳代のおばちゃまがおにぎりを食べていた。山頂までの様子を話し、無理をしなくて正解だったと慰めた。

お花畑に近づくと雷鳥親子が現れた。4羽の雛は、目の前の登山者には関心も示さず豊富な花芽を夢中に啄ばんでいた。見守る母親?は悠然としていた。しばらくの対面が続いたが、お腹が一杯になったのか雛を先頭に沢の方に降りていった。





雷鳥とご対面



原生林観察路に入ったときから気になっていた小さな虫が再び気になり始めた。どこを好いたかしらないけれど顔の周りを何匹もが周回し、うるさくて仕方がないのである。少しばかり手で払ったってどこ吹く風でついてくる。うっかり口を開けようものなら容赦なく飛び込んでくる。実際三回ほど飛び込まれて気持ち悪かった。

最終ゴンドラまでには余裕を持って戻ることができた。(時期によって最終ゴンドラの時間が変わる)恒例、下山後の温泉も、帰路と反対方向に15分ほど車で走ることになったが濁河(にごりご)温泉まで足を延ばすことにした。岐阜県小坂町営露天風呂は地域に密着した素朴で小さく気持ちよい温泉であった。



2004年7月19日 撮影

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