御坂山・黒岳登山
みさかやま(1.596m)・くろだけ(1.793m)

自宅発2:45→中央高速道→一宮御坂IC→R137→5:00河口湖・朝食・発6:30→天下茶屋登山口発7:00→御坂山8:30→9:20旧御坂峠9:30→10:40黒岳→展望台・昼食・発11:55→12:45旧御坂峠12:55→13:45御坂山13:55→15:00天下茶屋登山口15:25→一宮御坂IC→中央高速道→自宅着19:30

河口湖写真撮影地  天下茶屋前登山口 旧御坂峠 
地図はイメージです



2004年3月21日
美しい富士山の魅力に捉われてしまうと、何回でも見たいと思ってしまう。今回の目的地、御坂山から黒岳ルートも、富士の見える山として人気があるらしい。つい20日ほど前、杓子山から眺めた秀麗富士も見事だったが、今回は河口湖を手前に配した美しい富士山を望むことができた。そして予想もしなかった霧氷のトンネル歩きが続く素晴らしい山行きとなった。





河口湖からの紅富士



河口湖には、まだ暗いうちに着くことができた。今回も登山前の富士山撮影である。西川の河口脇にある駐車場に車を止め、川に沿って付けられた遊歩道を少し歩くと、湖の畔に降りることができる。小さな灯りを頼りに、三脚を立てるベストポジションを探した。目の前に広がる湖面は穏やかで、まるで鏡のようであった。
そして間もなく河口湖大橋に沿ったオレンジライトが淡く消えかかるころ、富士山を覆っていた雲が少しずつ流れ、白い頂が紅色に染まり始めた。




手前の路肩に止めて

天下茶屋前から


太宰治 文学碑

整備された道を



登山口となる天下茶屋前は、三つ峠山の時にも訪れている場所だ。道路わきには6台ほど写真撮影や登山者の車が停まっていた。近くにも身支度を終えた登山者が出発するところであった。
茶屋前から歩き出す登山道は階段状に整備されていた。前日降った雪がうっすらと積もり、道も山肌も白くなっている。ほんのひと登りの太宰治碑まえにも富士を狙うカメラマンが張り付いていた。




稜線分岐

樹間から展望が



ジグザグの急登、体のエンジンが温まるまで意識してゆっくり歩いた。目の前を歩いていた単独男性は忽ち視界から消えていった。上に行くほど雪の量も少しずつ増えてきた。そして葉のない木々には氷雪が張りつき、今まで見た事もない様相となってきた。凡そ20分ほどの登りで標識のある稜線分岐にでた。





モミの木へ霧氷



御坂山へは大小のミズナラやブナ林に囲まれた緩やかな登りである。所々、枝の間から富士の頭が見えるが、ビューポイントにはカメラマンがチャンスを待っていた。登るにつれ足元の雪も多くなってきた。そして、日の光が当りだした頭上いっぱいの霧氷、キラキラと輝いてなんとも綺麗な風景である。正に枯れ木に白い花が咲いたようであった。




霧氷のブナ林

気持ちよい歩きだ



御坂山頂は展望のない平坦なところであった。小休止の後、ほんの少し歩くとルートを挟んであるブナの木が目に留まった。一本は雄大で天を仰ぎ、少し小振りのブナは菩薩様のようにも見えた。ひときわ目立つ二本のブナは、まるで夫婦(めおと)ブナのようだった。




アップダウンを繰り返し

雲が段々多くなり


旧御坂峠小屋

御坂天神が祀られて



小さな岩場を越え下っていくと、目の前に高圧送電線鉄塔が現れた。広がっていた青空が少なくなり、いつの間にか富士山も雲に隠れてしまっていた。小さく登り返した笹道の先から、人の声が聞こえてきた。ほどなく小屋のある旧御坂峠に着いた。

先行していた二組のご夫婦、入れ替わりのように出発するところだった。ザックを下ろしての休憩は、コンビニで買ってきた大福もちだ。小腹の空いてきた体には、なんとも美味しく良いエネルギー補給となった。





城跡・空堀に沿って



黒岳に通じるルートは想像してたより緩やかな登りの続く道だった。相変わらず霧氷に包まれての歩きは楽しい。時々、シャラシャラシャラと音がして落ちてくる。霜柱に似た氷の結晶は美しかった。ただ、バシャッとまとまっての直撃もあり、思わず首をすくめるときもあった。




山頂は間もなく

黒岳山頂


雲間を待って

節刀ヶ岳方面



ジグザグの急登と岩越えをすると御坂山魂の主峰黒岳は間もなくだ。やはり日曜日、何組かのパーティーが到着していた。記念写真の後、展望台に行くことにした。ほんの僅かな歩きで目の前が急に開けた。

遮るもののない露岩の上に立つと見事な展望である。横に長ーい河口湖と湖を囲むように町並が見える。楽しみにしてきた富士山は、残念ながら厚く黒い雲に隠れていた。右手に目を転じると黒岳から続く中藤山、金堀山から節刀ヶ岳への稜線が見えた。そしてどこから飛び立ったのかハンググライダーが大きな鳥のように空中散歩をしていた。

昼食はいつ富士山が顔を出しても慌てないよう展望台でとることにした。湯を沸かし、温かなコーヒーとサンドウィッチだったが、雲の僅かな動きに一喜一憂しながら待った。
展望台からの写真は食事も済み、出発予定ぎりぎりまで待って撮影した時のものです。ほんの少し頂が顔を出したのが解りますでしょうか。10人程の団体さんが来た。狭い見晴台ですから急いで席を替わった。





展望台から望む



下山も来た道の戻りだ。次々と登ってくる登山者と会った。気温の上昇と共に、木々に張り付いていた氷雪の落下が激しくなってきた。御坂山に戻るころには雪もだいぶ融けアイゼンの必要もなくなった。今回の山行き、予想もしなかった雪と霧氷の美しさに会うことができた。天気予報ほどの快晴とはならなかったが、早起きした甲斐があったと思った。






2004年3月21日 撮影

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