信州木曽・上松 赤沢自然休養林





  赤沢 袖渕の清流



2005年6月20日
国道19号線、上松地籍から15kmほど入ったところにある赤沢自然休養林は、日本で最初に「自然休養林」として指定され森林浴発祥の地として知られるところです。平均樹齢300年と云われる檜を主体とした美林は見事なもので、森林内は8つの散策コースも整備されていました。この日は赤沢の渓流の美しさと、往復2.8km/60分といわれる「ふれあいの道」を歩いてきました。




姫 渕

姫 宮 橋

姫渕の河原にて



わかりやすい案内板に導かれ、県道473号上松御岳線から分かれ赤沢に沿う林道を入っていくと、目に付いたのが渓流コース姫宮ルートとなる吊り橋でした。車を脇に停め見学に降りると、鳥居脇には姫淵についての説明板がありました。

「今から凡そ800年前、戦いに敗れ京都から平家の追手を逃れてきた姫君(御年15歳)が、後難を恐れる村人にかくまってもらえず、最後は逃がれるすべもなくなり自らこの渕に身を投じ、若い命を絶った悲しい伝説があると記されていました」(木曽森林管理署=文面は一部省略)

また吊り橋を渡り200mほどのところには姫君の霊を祀った姫宮神社があるとも書かれていました。神社には行きませんでしたが、吊り橋を渡り覗き込んだ渕は、青く深く澄んで静かに流れていました。




森林資料館

ヤマボウシ



赤沢自然休養林



ふれあいの道 道川本谷




ふれあいの道

森林交流センター



姫渕、袖渕などと命名された渕を見たあと、着いた赤沢自然休養林では森林資料館に入った。館内には木曽独自の伐採材木の運搬法や森林鉄道、林業の歴史を資料や写真などで紹介、木曾谷に生息する動植物も展示されていました。なかでも二ホンカモシカや熊の剥製は生々しく迫力のあるものでした。

同じ敷地内にある森林交流センターでは、ちょうど木曽駒ヶ岳のルート整備や年間を通じ地道な活動をされている、木曽駒JOYというグループ会員の写真展も開催されていました。展示写真の中には玄人はだしの素晴らしい写真もあって見入ってしまいました。また隣接では木曽檜を使った木製品などの販売コーナーもあり「まな板」を買ってきました。

散策コースは週末しか運転されないという森林鉄道に沿う「ふれあいの道」コースを歩いてきました。木道で整備されたコースは歩きやすく車椅子でも散策できるようになっていて、場所によっては道川に降りることもできるようになっていました。



中央アルプス県立公園
木曽八景 寝 覚 ノ 床



長野県木曽郡・上松町



緑いっぱいの心休まる樹木の中の歩きでしたが、午後から大気が不安定になる予報が当たり、雨と共に遠くで雷の音が聞こえてきた。他のコースに回る予定を切り上げ駐車場に戻った。見所いっぱいの赤沢自然休養林はホンの一部分の散策でしたが満足のひとときとなりました。

木曽路を巡る散策は阿寺渓谷に続くものでしたが、そことは違った魅力ある自然休養林を後にして、復路は木曽八景のひとつ寝覚ノ床にも寄りました。ここも自然が作り出した見事な景観で、訪れるたびに新鮮な感動を覚える所だと思います。



2005年6月20日 撮影



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