静岡県・神奈川県 金 時 山 登 山 (きんときやま)1.213m
●公時神社 ●分岐 ●乙女峠 ●金時神社入口バス停 |
金時山頂からのパノラマ風景 |
2005年1月24日 新年になってからの山行きも久々に都合のつく休日と好天予報が一致してくれた。少し遠出になったが、富士山展望で人気の金時山です。順調に飛ばしていった高速道も都留インターと須走間はチェーン規制となって減速モード、シャーベット状から圧雪状態となった東富士五湖道路の気温計は −10℃の表示でした。澄み切った大気の中、雲ひとつない富士を右に見ながらの走りも、籠坂トンネルを抜けると天候が少し変化し雲が纏わりついてきていた。進行方向に見えてきた特徴ある金時山と稜線も低く垂れ込めたガスの上にあった。 東名御殿場インターを抜け国道138号線、乙女トンネルの峠越え道へ入ったが、何を勘違いしたのか長尾峠への分岐を曲がってしまった。行き交う車もない狭くて凍りついた峠道だが、そのむかし、箱根スカイラインから芦ノ湖スカイラインを通り、湯河原町の親戚へ頻繁に利用したことが無意識にハンドルを切ってしまったようだ。間違いに気がつき慎重な運転で本来のルートに出ることができたが、遠回りとなった時間のロスが結果的に山頂からの好展望につながりましたが・・・。 |
神社鳥居から入山 |
公時神社 |
金時神社登山口の駐車場はトイレも完備し登山者のものと思われる先着の車4台が停まっていた。昨日の雪は2cmほどの湿った雪、公時(きんとき)神社横からの登山道は長い年月を経たと思われる太い檜林の中に続いていた。 歩き始めて間もなく金時の手毬石、蹴落とし石と命名された石を見ながら進む。やがて左手にいくつもの防災堰堤と冬期閉鎖中の林道を横切る辺りから上空はどんより厚い雲に覆われてしまった。この天候の変化には気分もちょっと沈みがちの歩きとなってしまいました。 |
檜の登山道 |
金時手毬石 |
金時の宿り石 |
出発から30分ほど、大きく割れた「金時の宿り石」を過ぎるころから雪も深くなり両側には笹の葉が目立ってきた。相変わらず見事な檜林の中の登りだが少しづつ急坂となり足元を注意しながらゆっくりペースで歩を進めた。 そして話し声が聞こえてきたと思ったらもう何組かの下山者である。早いですねぇと挨拶を交わしたが、やはり急な下り道、スパイク付きの長靴と軽アイゼン装着者が多かった。 |
上空には厚い雲が |
岩場もあって |
鎖もある狭い道 |
高度が上げるにつれ樹間越しの里はガスで見えにくくなってきた。ルート脇のアセビ、まだ硬い黄色の花序がびっしりも乗っかった雪の重みで大きく垂れ下がっていた。矢倉沢峠からの合流点を過ぎると小さく岩場もあり尾根歩きとなる。天候がよければ遠くの展望もきくだろうに残念ながらますます視界が悪くなってきてしまった。追いついてきた妙齢の女性二人組み、お先にと道を譲ったが、よれよれの私達と違いその差はたちまちひらいていった。 |
いよいよ山頂か |
ガスで真っ白 |
三つ指で?お招き |
百回登頂者と金時娘 |
山頂近くなっての急登もひと頑張りで金時山に着いた。残念ながら辺り一面はガスで真っ白、期待した富士展望は駄目かとがっかりしてしまった。好天に恵まれれば外での食事も、この天候ではその気も起きない。ちょうど登頂100回目の登山者に、ぜひ一緒にと招かれ、金時娘との写真撮影に入れていただいた。
山頂直前にお先にどうぞの妙齢ご婦人らが入った金太郎茶屋方面が気になったが、こちらへどうぞの礼儀正しい黒猫と、かなり皺(しわ)の多い金時娘の客引きに負け金時茶屋に入った。茶屋の中は歴史を?感じさせる作りだった。頭上所狭しとぶら下がる登頂記念の木札がいっぱいで、2500回登頂者の木札もあった。 温かいものをとラーメンの注文後くつろいでいると、外の登山者の富士が見えたの声に慌てて飛び出した。あれほど真っ白だった濃いガスは周辺の雪も吹き飛ばす強風に青空の部分が見えたり白い闇になったりを繰り返し始めた。これは期待できるぞと待つこと数分、絵のような秀麗富士が現れてくれた。 夢中でシャッターを切り始めた。女房のラーメンが来たよの声も無視し場所を移動してはシャッターを押し続けた。指の感覚がなくなるほどの強風と寒さだった。気配を察した隣の茶屋からもカメラを手に飛び出してくる人が多くなった。茶屋に戻り写真に収めることができた満足感もあって、ちょっと伸びちゃったラーメンだったが美味しくて汁まで飲んでしまった。 |
山頂の茶店 |
長尾山への稜線歩き |
金時山を振り返る |
ご馳走様の挨拶でお別れとなったが信州から遥々来たと分かった金時娘さん、下山ルートを確認すると共に気をつけて行くようにと激励してくれた。その言葉、今は亡き母の声のように聞こえた。 乙女峠への道は明るい日差しを受けての歩きとなった。ただこちらは雪も深く2回のアップダウンは慎重に歩いた。そして吹きつける横風も強かったが葉のない木々でしたが風を弱めてくれた。 |
20cmほどの雪道 |
長尾山頂にはカマクラが |
乙女峠展望台 |
凡そ1Kmの国道歩き |
長尾山を過ぎた辺りから、あれほど広がっていた青空がなくなり雲がどんどん増えてきた。そして乙女峠に着いた時、富士山はふたたび姿を隠してしまった。またジグザグの道を下ること凡そ1時間、国道にでた時は冷たい雨も落ちてきた。 今回の山旅、山頂と稜線歩きのほんの一時間半ほどが好天となり、予定よりスタートが遅れたことが結果的に恵まれて、早めに行動し素晴らしい展望に会えないまま下山して行った人達と微妙に明暗を分けることになったなと思った。 |
2005年1月24日 撮影 |
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