山梨県 韮崎市 茅 ヶ 岳 登 山 (かやがたけ)1.704m
●深田記念公園 ●女 岩 ●稜線分岐 ●千本桜方面分岐 |
山頂から見る奥秩父方面 |
2006年5月15日 茅ヶ岳を知ったのは数年前です。山登りをするようになって年月が浅いこともありますが、八ヶ岳に似ているので八ヶ岳が二つもあると間違えるほど間抜けだった。それからその違いがわかってからも、麓から見る峰峰の連なりや、どっしりとした山容に自分の歩きでは難しいだろうと最近まで考えていた。 少しづつ登った山が増えるにつれ、標高差1.000m位までなら日帰りで登れる自信と裏付けもついてきた。標高差300mが90分と安定?した鈍足歩きが定着したいま、750m余りの茅ヶ岳は、我がチームでも登れる範囲と計算できるようになったのです。(まあ、後から来る人に道を譲る、のんびり歩きということで・・) |
新緑が気持ち良い |
ボケの花 |
ニリンソウ |
登山口の広い駐車場は2年前、紅葉巡りの昇仙峡帰りに通ったので記憶があった。先着車が1台、山登りには見えない身なりの二人が登山口の方へ向うところだった。身支度を整えホンの少し歩いた林道左手小高い所に深田記念公園が見えた。下山後に寄ることにして右に折れ登山道へ。 登山道脇にはボケの花、優しく差し込む木漏れ日と、小鳥達のさえずりに迎えられた形で緩やかで広い道を歩いて行く。どなたか以前に植えたものなのか、鮮やかな黄色の八重山吹が咲いていた。朽ち果てた小屋やドアの取れた放置車両の場所を抜けると、やがて林道を横切り登山道らしくなった。 |
ニリンソウの群落 |
エイザンスミレ |
女 岩 |
次々と小さな花が咲いている。その中で比較的大きなケシ科の「むらさきけまん」は野山のやぶかげでもよく見かける花だ。写真を撮りながらの歩きは時間がかかるが、特に「ニリンソウ」の群落では、あまりの見事さで、なかなか前に進まなかった。やがて岩道が狭くなり壁みたいに大岩の立ちはだかる女岩に着いた。女岩ではこれからの登りに備え小休止、岩の間から滲みだす水は想像していたより少なく感じた。 女岩から稜線分岐まで 250m 程の登りは、女岩を巻くところから始まる。九十九折れの急登だから息を整え一歩一歩と。前方には咲き始めた「ミツバツツジ」の鮮やかなピンクが目を引く。足元には「ヒトリシズカ」や毒があるが薬にもなるという、ナス科の「はしりどころ」が頻繁に見られた。 |
ヒトリシズカ |
カエデの新芽 |
深田久弥氏 終焉の地 |
山頂と敷島方面への分岐にでると、木々の間から風景がひろがった。僅か敷島方面に歩き岩場に上ると更に雄大な展望だった。山頂まであとひと頑張りの登りは右側が見通せる場所もあって張り合いである。やがてちょっとしたスペースに日本百名山著者、深田久弥氏終焉の場所があった。女房と手を合わせ頭を垂れた。 |
フデリンドウ |
フデリンドウ |
山頂では途中に追い越されたご夫婦と、4人のパーティーがくつろいでいた。小広い山頂の周囲は、成長し展望の妨げとなったことが原因か、大胆にツツジなどが刈り払われていた。ちょっと殺風景過ぎるくらいだったが、しばらくすれば新芽もでて、花と展望の両方が楽しめる時が来るのかなと思った。 この茅ヶ岳、隣に見える金ヶ岳を含めて茅ヶ岳とも言うそうだが、ここでゆったりしようとザックを降ろし展望を楽しむことにした。期待して来た富士山は頭だけ、朝は見えていた南アルプスの山々も、厚く雲がかかり微かに見えるだけだった。かわりに朝は隠れていた八ヶ岳と、奥秩父方面はよく見ることができた。 |
山頂から見る 金ヶ岳と八ヶ岳 |
平日といっても好天気となり次々と登ってくる人たちで賑やかになってきた。小休止もそこそこに金ヶ岳に向う人、静かな場所に腰掛けスケッチを始める人など思い思いの時を過ごしている。山頂は芽吹きが始まったばかりで緑は少なかったものの、のんびりすることができた。 |
ミツバツツジ |
尾根コースを下山 |
深田久弥氏 記念碑 |
下山は尾根コースを降りることにした。五分ほどで千本桜方面との分岐を過ぎると、あとはひたすら下るのみ。途中には、そのまま庭石になるような立派な苔石の続く下りもあったが急峻なところはなく歩きやすかった。下山後は深田久弥氏逝去後、十年を経た昭和56年に整備されたという記念公園に寄った。今登ってきたばかりの茅ヶ岳は遠く見上げる位置になっていた。 |
深田記念公園から見る茅ヶ岳 |
2006年5月15日 撮影 |
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