富士 箱根 伊豆 国立公園 葛城山&発端丈山 (かつらぎやま)452m (ほったんじょうやま)410m
●ホテルサンバレー悠々館 ●バス停 ●長浜登山口 |
葛城山からのパノラマ風景 |
2005年2月21日 早めに床に着いたこともありぐっすり休むことができた。冷え込んだといわれる朝だったが信州に比べればやはり暖か。コンビニに寄ったあと清々しい気分でパノラマパークロープウェイに向った。早朝ゆえ駐車場は私達の車だけ、身支度を整えすぐ横にあるバス停へ。三津シーパラダイスまでは10分程の距離でした。乗客は早出のお勤めに行くのか女性二人と一緒だった。(伊豆箱根バス) 歩行者用の道もあるのに近道のつもりで入ったトンネルには後悔した。50cm巾の縁石歩道もあったが、ほんの2.3分の歩きが長く感じられ、見通しの悪いカーブの先から突然来る車が怖かった。でも、もしかしたら我々以上に車の運転手の方が怖かったかもしれないと反省。 |
三津シーパラダイス バスロータリー |
正面は住本寺 |
トンネル歩きは怖かった |
発端丈山ハイキングコースと書かれた案内板から民家の間を進むと正面に住本寺。舗装された狭い道はミカン畑の中に続いていた。やがて車の行き止まりから狭くて急な道になった辺りで早朝用の上着の必要もなくなり一枚脱いだ。振り返るとまだ陽の当たらない内浦湾が黄色いミカンがタワワの枝越しに見えた。歩き始めて20分ほどで最初の展望場所に出た。 休耕の畑の一角からは湾内にある漁業用の仕掛けと淡島が浮かんで見えた。その先、雲がなければ見えるであろう富士山は残念ながら厚い雲に覆われていた。細い土道になってからミカンの木の他にも青々とした木々が目立ってきた。ちょっと脇を見ると大きなワサビの葉や膨らみ始めたシキミの蕾が、そして日当たりの良い畑にはフキノトウがいっぱい開いていた。 |
ふきのとう |
タブノキの頂芽 |
アオキの果実 |
みかん畑の中を通り |
現在通行止めになっている三津中央口への分岐を過ぎる辺りから、赤い実をつけたアオキが多くなってきた。冬越しの寒さで痛んだ実も多かったが艶のある赤い実は遠くからでも目立つ。わずかな檜の植林帯を過ぎると雑木が多いジグザグで急な登りとなった。雨の日の下りは慎重を要するような滑りやすい道だった。 しばらく急登を頑張ると頭上にコンクリート製の展望台が現れた。展望台からの左手側は樹も大きく枝がうるさいが海側は開けて素晴らしい展望だ。真っ青に広がる駿河湾と形良く海側に迫りだした陸地が調和して絵のようである。この展望台からひと登り、さらに見事な展望場所があった。 |
大瀬崎方面と駿河湾 |
淡島と沼津市街方面 |
発端丈山手前になる展望場所では、なんとか富士山が顔を出してと1時間近く粘って見たが覆った雲は動かなかった。この場所からの写真が欲しくてとったコースだったが残念ながらお天気には勝てません。 富士山が見えないとなると次なるビューポイントの葛城山へ早く行きたい。発端丈山山頂では記念写真だけ撮ってそそくさと下り始めた。女房、今更この親父の性格は治らないと諦めたか、下山後の美味しい寿司を食べようの言葉に吊られたか、じっと耐え忍んで歩きだした。 |
益山峠への下り |
発端丈山 山頂 |
これから向う葛城山 |
気持ち良い下りをホンの少しで益山峠だ。ここで初めて長瀬方面から登ってきた手ぶらのおじさんと会った。今日初めて会った人だ。このおじさん、分岐でしばらく考えていたが益山寺方面に入って行った。私達は益山寺へはパスしたが、あとになって寄ってくれば良かった後悔。 葛城山へは平坦な道が続く。台風の影響だったのか崩れて迂回する場所が二箇所ほどあった。また檜の倒木が何本も目に付いた。地形的に急峻な傾斜地もあって手入れされた太い樹が保水の役割を大きく果たしているなと思った。 |
ヤブコウジの実 |
檜の倒木が目立った |
桜並木の林道歩き |
城山への分岐を左に折れ進むと程なく立派な林道にでた。展望が開けた林道沿いには桜並木が続き、花の季節は見事だろうなと思った。小坂方面へ下る林道から分かれて葛城山への最後の登りだ。つづら折れを登っていくと、これでもかと思うほど大勢の人達が降りてきた。元気なご婦人が多かった。 葛城山頂からは一部木々があるものの見事な展望だった。山頂の一角には展望やぐらが、山頂周辺は散策できるようになっていた。一段さがったところに鎌倉時代からといわれる百体のお地蔵様が、また大きな下駄のある下駄供養塚、葛城神社は思っていたより小さな社だった。 |
葛城山山頂 |
百体地蔵尊 |
大きな下駄が |
葛城神社前広場 |
着いたばかりの山頂からは、やはり富士山は見えなかった。青い海と白い頂きの富士の山、期待してきただけにがっかりだった。でも眼下に広がる雄大な景色は想像していた以上の素晴らしさだった。それ故に富士山さえ見えてくれたらと尚更思った。上空は真っ青な空に雲もなく少し粘ってみようと思った。まずは昼食をと茶店に入った。富士山がいつ顔を出しても困らないように屋外テーブルについた。 ロープウェイで登ってくる観光客はひっきりなしであった。周辺を散策し記念写真を撮れば下って行く。観光バスで来た団体さんも、それなりに満足し集合時間には降りていった。小さなエリアを行ったり来たり、ウロウロしているのは観光写真屋さんと私だけだった。その内に少しづつ雲が流れ出した。しっかり隠していた雲が少なくなり、やがて真っ白な頂がわずかに現れ始めた。粘ること4時間弱の攻防戦だった。 |
葛城山からの展望 |
優美な稜線を含めての富士山撮影とはならなかったが、粘って良かったと自分だけ思った。すでに周りには観光客の姿はなかった。ロープウェイに乗る時、陽はだいぶ傾いてきていたが、上空に雲も湧かず明るい陽射しが続いてくれたことが撮影につながったと思った。 撮影に時間を掛けてしまったため女房の時間が少なくなってしまった。清水での時間も慌しかったが美味しい寿司を食べることができて満足だったようだ。帰りはノンストップで3時間、さすがにくたびれてしまった。初めて足を延ばした伊豆方面の山旅はまだホンの序の口、まだまだ見所はいっぱいのようですから機会を作って再び訪れたいと思った。 |
2005年2月21日 撮影 |
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