砂払岳からは大きな北岳が次々と凄いスピードで上がってくる雲に見え隠れを繰り返している。岩の間には楽しみにしてきたタカネビランジが風に揺れ可愛く咲いていた。岩の山頂を越えると薬師岳が目の前に現れた。そして山頂を回り込むように歩くと、薬師岳との鞍部に木々に囲まれた薬師岳小屋がみえた。
小屋には予定していた時間より早く着くことができた。宿泊の手続きを済ませたが、今夜はツアー登山者40人が一緒になるとのこと。しかも翌朝早朝、3時起きで出発することを小屋番さんが悪がっていた。まあ、この時期の混雑はある程度予想していたし、自炊の我々も早起きの予定だったので若い小屋番さんの恐縮には、こちらこそすまない気がして好感が持てた。 |