権 現 山 登 山
(ごんげんやま)(1.749m)

自宅発7:45→スキーリゾート上登山口8:00→土俵跡8:45→常輪寺ルート分岐9:50→頂上着10:15・昼食・頂上発11:30→常輪寺ルート分岐11:45→土俵跡12:15→スキーリゾート上登山口着12:50→自宅着13:10

スキーリゾート上登山口 土俵跡 常輪寺ルート分岐
地図はイメージです



2002年11月11日
東の高鳥谷山(たかずやさん)と対峙して伊那市のいたるところから見ることができる権現山は標高1,749.3mが(いなよくみえる)の語呂で親しまれ、地元、西春近北小学校の児童も毎年登る故郷の山です。私も子供が小学生のとき一緒に登って以来の山行きとなりました。
頂上からの展望がよいので日帰り登山で訪れる人も多く中央アルプス木曽駒ケ岳に通じる権現づるねは歴史あるルートとしても知られています。

農耕車優先道路の小出三区信号から伊那スキーリゾートに向かい登ってゆくと権現山は真正面に見ることができる。今日は朝日を受け、里まで降りてきた黄葉と青空をバックに美しい姿だ。中央自動車道を越え、スキー場横の急峻な林道を登りきると西春近山本地籍からの蛇石林道と合流するが舗装道路はここで終わる。また、スキー場の最上部でもある。車は行き違いができるよう脇に寄せて止め身支度を整えた。



黄色の点線は登山足跡

西春近 細ヶ谷から望む



登山口は二手に分かれた林道を上に進むと20mほどで左手に入る標識がある。●印
雑木林の中を横巻いて行くと間もなく、ぬかるんだ沢にでる。水量は多くないが滑るので足元に注意して通りすぎた。小尾根に沿ってジグザクにつけられた登山道はわかりやすく厚く積もった落葉は足裏に心地よく、まるで絨毯の上を歩いているようだ。防寒の為着込んだフリースの上着のせいもあるのか、体がぽかぽかし汗がわいてきた。
やがて土俵跡に着いた。●印 確かに土俵ができるくらいの広さである。ここは昔、草刈に来た若者たちが休憩時間に相撲をとり力自慢を競ったといわれている場所だ。




歩きやすい登山道

土俵跡



土俵跡で小休止のあと尾根沿いに登っていくと黄葉のカラマツ林に出た。日差しを受け、風に吹かれて舞い落ちる葉がキラキラ光って綺麗だ。先日来の冷え込みは近年にない色付きとなったようだ。登山道脇に背負子が立てかけてあった。林業作業者のものなのか被せたシートからヘルメットなども見えた。周辺の木々は間伐作業を進めているようだった。
高度が上がるにしたがって熊笹も多くなり、カラマツの葉もすっかり落ちている。日影には先日降った雪も目立ってきた。やがて常輪寺横からの古道分岐 ●印 を過ぎ、西山権現大社鳥居跡に着いた。頂上まではあと僅かだが最後の急坂となった。




近づくほどに雪が

頂上の記帳ボックス



登山口から2時間と少し、昭文社山岳マップのコースタイムとほぼ同じに登ることができた。頂上には里からも見えるダケカンバと石の祠がありお参りさせていただいた。また、地元小学生の記念プレートがいくつも並び、登頂記念記帳ノートが入った銅板作りの箱もあった。
頂上からの眺めは見事で伊那の街や初冬の田園風景、高鳥谷山、戸倉山、遠く南アルプスの山並みを見ることができた。朝のうちあれほどの青空だったのに厚い雲が次々とかかってきた。日差しが遮られると雪の影響もありじっとしているとやはり寒い。少し時間は早いがガスストーブで暖を取りながら昼食をとることにした。熱いコーヒーは体の芯から温まることができた。





ダケカンバと頂上からの展望



頂上直下50m程のところに水場が出来たとのことなので見てくることにした。雪の斜面を慎重に下ると水量こそ細いが貴重な水がでていた。周辺には小動物の足跡がいっぱいあって動物たちにも貴重な水場となっているようだった。ただ、あまりにも少ない水量ですから水質は期待できないかも・・・。
また春には水場周辺にクリンソウの花も見られるとのことである。

ゆっくりと過ごした山頂だったが少し小雪が舞ってきた。天気予報も午後から下り坂とのことだったので下山することにした。登山口からの高度差およそ650m。麓が近づくにつれ気温も上がり暖かくなってきた。今日は楽しい山行きとなったが身近な里山として季節を変えて訪れたいコースだと感じた。


2002年11月11日 撮影


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