長野県 松川町 飯島町
鳥帽子ヶ岳登山
(えぼしだけ)2.194m

自宅発7:00→中央高速道駒ヶ根IC→松川IC→県道15号→林道小八郎岳線→鳩打峠8:00→小八郎岳分岐8:30→飯島町ルート分岐10:20→12:10鳥帽子ヶ岳・軽食・発12:55→15:15小八郎岳15:30→鳩打峠16:15→まつかわ温泉清流苑→松川IC→駒ヶ根IC→自宅着18:30

鳩打峠駐車場 小八郎岳分岐 飯島町ルート分岐
地図はイメージです



崩落防止工事中の小八郎岳&鳥帽子ヶ岳

麓から見る鳥帽子ヶ岳(松川町)



2005年5月16日
天気図からも絶好の山行き日和となった休日だが、生憎いつもの相棒&デジカメモデルは地元の会議があって行動を共にできず。好天を前にして、とてもおとなしく一人留守番などできない親父としては、久しぶりの単独山行きを決心、いそいそと身支度を始めたのであります。

飯田市民の山として親しまれている、風越山(かざこしやま 1.535m )へ登るからと家をでたものの、駒ヶ根ICから入った高速道路は、南に行くにつれ雲ひとつない中央アルプスの白い頂が嫌がうえにも目に飛び込んできてしまう。そして一際目立つ烏帽子ヶ岳の山容に惹かれるみたいに松川ICが近づくとブレーキを踏んでしまったのです。

烏帽子ヶ岳は二年前、小八郎岳山頂から見た時の見事な形に惚れ惚れすると共に、その時はとても登れそうもないと思った山でした。地図も持たず急遽変更したことによる不安もあったが、素晴らしい天気になってくれたこと、自分のペースを守り慎重に行くことを決めたら心配も消えていました。




鳩打峠登山口

治山用モノレールに沿って

片桐ダム湖を望む



行き先変更を家に連絡したあと小八郎岳線に入った。舗装された林道は記憶に新しく着いた鳩打峠は前回より駐車スペースが広く整備されていた。隅の方には先着の軽自動車が1台、靴の紐を締め治したあと登山口にある案内地図を確認してから歩きやすい登山道に踏み入れた。

小八郎岳の崩落改修工事はまだ続いているのか、登山道に沿って敷設された資材運搬用モノレールは以前のまま続いていた。のんびりペースで凡そ30分、小八郎岳との分岐に着いた。お茶を口に含んで小休止、モノレールをくぐり山腹を巻く緩やかな道をしばらく進むが、やがて右手へひと頑張りの急登で尾根にでた。




ムシカリ(オオカメノキ)

タチツボスミレ


ミツバツツジ

キジムシロ



登山道はカラマツや杉、雑木林のなか足元の笹もきれいに刈られ、歩きやすいルートとなっていた。標高が上るにつれ、道の両側には芽吹き始めた若葉と頭上から透き通った鶯の声がなんとも心地よい。またミツバツツジやムシカリの白が、周辺の新緑の中に彩を添えていた。出発から2時間、樹間から烏帽子ヶ岳がはっきり見えてきた。




セキナギ

6/10地点からの烏帽子岳

崩落迂回



穏やかな歩きが続いていたが 6/10 地点に近づくと白い地肌も荒々しいナギが現れた。怖いもの見たさに覗きこむが、どこまでも落ち込んで底は確認することができない。迂回の為のルートは反対側急斜面につけられていた。慎重に歩くが、このまま崩落が進むと周辺の様相も大きく変わるのではと感じ通り過ぎた。




セキナギの頭

飯島町ルート分岐 7/10

コシジオーレン



飯島町ルート分岐からひと歩き、8/10 地点まで来ると周りは針葉樹に変わり岩場の急登となってきた。所々ロープがつけられカメラもバックに仕舞い四肢をフル動員しての登りもある。頭上右手に大岩が現れた。まさか直登の鎖場コースがあるとも知らずロープに導かれるように回りこんだ。回りつめた大岩は頂上直前の烏帽子岩だった。その頭には避雷針の設置もみえた。




岩場が連続

烏帽子岩迂回

烏帽子の頭(裏側から)




烏帽子岩脇から下伊那方面



出発から凡そ4時間あまり、頂に立つことができた。山頂では登山者が二人くつろいでいた。一人は飯島町ルートから、そして登山口で見た軽自動車の人と二人とも地元の方達でした。挨拶を交わしザックを降ろした。休憩もなしで、まずは写真撮影と狭い山頂を行ったり来たりが始まった。




遠く八ヶ岳連邦も

山頂 先着の二人



南アルプス パノラマ展望



それにしても烏帽子ヶ岳山頂からの展望は見事である。頑張って登ったご褒美だが想像以上の素晴らしさだ。西に空木岳から南部中央アルプスの峰峯を間近に望むことができる。東に目を向ければ残雪の南アルプスが連なり、眼下には故郷の家々や田畑が、間を流れる天竜川を挟み、まるでミニチュアを見るように広がっていた。





中央アルプス 越百山・南駒ケ岳・空木岳



菓子パンと野菜ジュースの簡単食事だったが下山予定時間となってしまった。長居をしちゃったと言う二人に声を掛け一足先に山頂を離れることにした。慎重に下り始めて30分ほど、喘ぎながら年配のパーティーが登ってきた。名古屋からという男性一人とおばちゃま六人のグループだった。初めて人に会ったと驚かれてしまった。素晴らしい景色が待ってますよと激励し別れた。



小 八 郎 岳
(こはちろうだけ)1.475m




小八郎岳パノラマ展望



小八郎岳山頂

小八郎岳からの烏帽子岳





小八郎岳からの南アルプス



復路は分岐から小八郎岳にも寄ってみた。二年前にはなかった山頂方位盤が立派な御影石で設置されていた。前回も目の前に広がる展望の素晴らしさに感動したが、終日好天の今日も見事な風景が続いていた。

下山後は近くの「まつかわ温泉清流苑」へ。玄関前からは、また遠く高い山と見上げる位置に、シルエットとなった特徴ある烏帽子を見ることができました。



2005年5月16日 撮影



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