秩父 多摩 甲斐 国立公園 大菩薩嶺登山 大菩薩峠(1.897m)・大菩薩嶺(2.057m)
●大菩薩登山口バス停●ロッヂ長兵衛●福ちゃん荘●大菩薩峠●雷岩 |
ロッヂ長兵衛 |
2004年4月5日 朝、目が覚めるまで迷っていたが、インターネットで調べる予想天気図と衛星画像はとても参考になる。日曜日、本州上を通過した低気圧も速い速度で抜け、その後、高気圧にスッポリ覆われてくるとの予想から好天が期待できた。今日の山行きはないと熟睡していた女房を急いで起こした。 大菩薩嶺へはいつか行きたいと以前から調べてあった。幸いにも2日前から冬の通行規制が解除され、上日川峠まで車で行けることがわかっていた。それに標高1700m以上となる今回のコース、もしかして雪景色を見ることができるかしれないという読みも見事的中することとなった。 |
上日川峠駐車場 |
広く舗装された道 |
国道411号線、大菩薩登山口バス停近くから入る林道嵯峨塩裂石線、上り始めて間もなく舗装された路面は前日の雪で白くなっていた。東京ナンバーの車、上るのを諦めたのか狭い待避所で何回も切り返し帰っていった。ジグザクに上って行く林道、標高が上るにつれ雪の量も多くなってきた。急傾斜の山肌は朝霧に霞んで遠くまでは見えなかった。 広い駐車スペースのある上日川峠に着いた。前を走っていた横浜ナンバーの車と二台だけだ。先ほどまで覆っていた朝霧の層を突き抜けたのか、上空は真っ青な空が広がっていた。そして木々に付着した氷雪が白く光って、なんとも綺麗な風景が目の前にあった。あまりの素晴らしさに身支度も忘れ、しばらく見とれてしまった。 |
福ちゃん荘 |
富士見山荘 |
ロッヂ長兵衛横からは車道を歩いて行くことにした。すぐ脇にある登山道より、轍を辿るだけ雪も少なく歩きやすいからだ。凡そ25分ほどの歩きで分岐点の福ちゃん荘に着いた。福ちゃん荘、今日はお休みなのか人の気配がなかった。店前の駐車スペースもロープが張られ駐車できないようになっていた。見上げるとこれからの目的地、大菩薩の稜線と草原が見えた。 道下にある町営トイレに寄った後、大菩薩峠を目指すことにした。登山ともう一つの目的、富士山を早く見たいし写真を撮りたいからである。その目的はほんのひと歩き、富士見山荘展望台で叶えられた。 |
途中の休憩ベンチから |
雪も深くなり |
介山荘が見えてきた |
小さな沢に架けられた木橋を渡ったところにある勝縁荘(営業してないらしい)横から本格的な山道となった。狭くて急なダート道となったのに轍が続いている、その訳も間もなく解った。なんと四輪駆動軽四車がチェーンをつけて下りてきた。この道、大菩薩峠にある介山荘まで車でいけるとは思わなかった。どうやら関係者の車だけ走れる道のようだ。 |
大菩薩峠で小休止 |
緩やかな登りから |
大菩薩峠で小休止、小菅村へ下るルートを右に見て、いよいよ楽しみな稜線歩きです。未完の長編小説「大菩薩峠」を書かれた中里介山氏の碑を見て進むと、やがて緩やかな上りとなった。笹の原で高い木の少ない左手は素晴らしい展望である。登って来た林道と塩山市の町並みが、更にその先遠く綿のように浮かぶ雲の先には南アルプスの山並みが連なっていた。 |
中里介山 碑 |
親不知の頭を目指し |
遠く南アルプスが |
親不知の頭を目指し登るにつれ、石丸峠方面熊沢山に隠れていた富士山も見えてきた。そして眼下には東京電力上日川ダムが満々と水を蓄えていた。親不知の頭でしばらく展望を楽しんだ後、緩やかに下る賽の河原へ降りていった。立派な避難小屋の先には、これから向かう妙見の頭を望むことができた。 |
上日川ダムと遠景富士 |
賽の河原・避難小屋 |
好展望の稜線歩き |
多いところで15cmの雪 |
アップダウンが続いていたが、岩も多く狭いルートとなった。相変わらず進む左手は好展望の笹の斜面であるが、尾根から北東側は雪をちょこんと乗せたモミの木やコメツガなどの針葉樹林が続いていた。雷岩まで間もなくと思われたが登山道脇に腰掛け、行動食を食べながら雲に隠れてしまった富士山の撮影チャンスを待った。 |
雷岩分岐 |
大菩薩嶺山頂 |
雷岩の分岐では男性三人パーティーが食事をとっていた。挨拶を交わし凡そ10分ほどの距離にある大菩薩嶺山頂へ行ってくることにした。山頂では丸川峠方面から来たという男性一人が休憩中だった。山頂から雷岩への帰り道、もって来たはずのストックのないことに気がついた。 軽くて気に入っていた Leki のストック、時にカメラの一脚代わりに重宝していたストック、手元にないとわかると気になって仕方がない。どうやら休憩した介山荘か、途中の撮影ポイントの何ヶ所か、確かに途中まで使っていた記憶がある。当初予定の急な唐松尾根下り、この雪では軽アイゼンを持っていたが下山に利用する勇気がなくなってしまった。 |
復路は雪も融け |
大菩薩の湯 |
探しながらの来た道戻りも、残念ながら見つけることはできなかった。うっかりしての忘れ物、気をつけなければと反省しきりとなった。介山荘では湯を沸かしての遅い昼食をとった。朝の内あれほどあった雪も上昇した気温と強い陽射しで忽ち融け、ロッヂ長兵衛に戻るころにはなくなっていた。久しぶりに寄った行った先での温泉、大菩薩の湯は気持ちよい温泉であった。 |
2004年4月5日 撮影 |
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