奥 穂 高 岳 登 山
2013/8.5〜8.7






奥穂高岳山頂より望む槍ヶ岳



(1日目)
自宅発3:15→権兵衛トンネル→県道26号線→国道158号線→5:00沢渡駐車場5:20→上高地河童橋5:58→6:47明神7:10→徳沢8:10→9:20横尾9:40→11:20本谷橋11:40→→14:40涸沢小屋(宿泊)

河童橋 明神 横尾 本谷橋 涸沢小屋 穂高岳山荘涸沢ヒュッテ



2013年8月5日
今年の夏山、梅雨の戻りがあったり天候が不安定で計画が二度も流れた。この日を逃すと盆前には実現できないので三日目のハイライト日だけ好天になる予報を信じ出発。沢渡の市営第二駐車場(足湯のある駐車場)には予定の時間についた。

どんよりした天候だったが身支度は雨に降られることもなくできありがたい。乗り合いタクシーの運転手さんが勧誘に来たのでお願いする。ジャンボタクシーだったので9人集まったところで出発、重装備は私たちだけで、ほとんどが上高地周辺を散策すると思われる家族やカップルだった。ちなみに料金はバスターミナルまで一人800円とバスよりお得だった。

梓川に沿う道を河童橋を目指す、ガスに煙ってなかなか幻想的だ。我が鈍足隊、一日目の涸沢カールまで9時間弱の長〃場だが三回目となり時間配分も立てやすく一つ一つ先の休憩ポイントを目指す。明神手前になると雨が降ってきた。出発前、家で見た国土交通省の XRAIN 雨量情報で確認した通りの的中だ。ここの情報は雨の場所や少し先の情報が詳細で予測しやすいのでありがたい。

本降りになりそうだったので急いで雨具をつけた。朝食をとコンビニで買ったビーフバーガーを口にするが、二口かじっただけで食欲なし。大降りとなった徳沢では大勢が雨宿りしていた。濡れたベンチに腰掛けたものの落ち着いて休憩どころでないので先に進む。横尾ではさらに雨脚が強くなってきた。とにかく腹ごしらえしなければと残りのバーガーを一生懸命食べる。こんな大降りの中の食事は初めだった。






明神手前から雨が降り出す



横尾大橋を渡り本格登山道に入ると道が川のようになったところもでてきた。このような雨が初めてなのか計画を中止し途中から帰ってきたとのご夫婦に会う。少ない経験だが槍ヶ岳に登ったとき上高地から槍沢ロッジまで雷雨のなか歩いたことや、距離は短いが千畳敷カールから頂上木曽小屋までガスと強風雨の中を登った経験が少し気持ちに余裕を持てた。

本谷橋のたもとも休憩する人たちで混雑していた。降り続く雨で腰を降ろす場所を見つけるのも大変だった。今年は雪が多く涸沢カール手前の雪渓残りを心配したが、大分溶け150m程の距離だったが慎重に登れば問題なかった。悪天候の中だったか゜なんとか涸沢小屋に到着することができた。手続きを済ませ乾燥室に行くがここも大混雑していた。そこでストーブのある談話室で生ビールをいただきながらのんびりすることにした。

なんとなくテラスの雰囲気が違うなァと見ていたらテレビ番組を収録する一団が来ていた。どうも小屋に到着したシーンを撮っているようだった。やがて皆さん談話室に入ってきたが、8月26日放映予定のNHKBSプレミアム、百名山SP「グッとくる極上の夏山」の撮影でいらしたらしい。
時間と共に談話室も和やかな雰囲気となった。登山者は若手のタレント金子貴俊さんで、写真をお願いしたら快く応じてくれ、みなさん入れ替わり立ち替わりの撮影となった。ただブログなどへアップはなしとの約束なのですみません。






奥 穂 高 岳 登 山

(1日目)
自宅発3:15→権兵衛トンネル→県道26号線→国道158号線→5:00沢渡駐車場5:20→上高地河童橋5:58→6:47明神7:10→徳沢8:10→9:20横尾9:40→11:20本谷橋11:40→→14:40涸沢小屋(宿泊)
(2日目)
涸沢小屋発6:20→8:00ザイテングラード→10:20穂高岳山荘(宿泊)

河童橋 明神 横尾 本谷橋 涸沢小屋 穂高岳山荘涸沢ヒュッテ



2013年8月6日
2日目の天候も降水確率70%であまり良くない。ただ時間と共に回復していくようだったので最終日は希望が持てそうだ。また今日は穂高岳山荘までの行程なのでゆったりだ。テラスにでて上を見上げれば雨模様だったので最初から雨具をつけた。秋には素晴らしい彩りとなるナナカマドの中を進む、やがてザイテングラードの取り付きが見えるところにでた。雪渓横断があったがストックがあれば大丈夫だった。

標高が上がってきたら雨が降ってきた。ただ昨日のような降りでないのは助かる。滑落事故も多いザイテングラードなので時間をかけ慎重に登る、北穂の南稜を経験してたので怖さはなかった。時々雨が上がるので雨具の中にしまってあるカメラを取り出し撮影する。ずいぶん高いところまで来たなと実感する。穂高岳山荘に着くと今日のうちに山頂を踏む登山者の列が続いていた。明日は暗いうちの出発なのでルートを頭に刻み込んだ。






ザイテングラードから俯瞰する






ザイテンの登りとハクサンイチゲ






ザイテングラードから見る前穂高岳






穂高岳山荘&翌日のルート



当初はひと休みのあと涸沢岳へ行ってくる予定も頻繁にガスもわいてくるので早々に断念する。小屋に着けばその日の終了と軟弱でいけない。手続きでは小屋開業90周年記念のキンチャク袋をいただく。部屋に入り着替えを済まし、またストーブの前で持参のつまみでビールを飲みまったりする。昼食のラーメンが美味しかった。夕方5時になろうとする時間に重太郎新道から登ってきたらしい数人が小屋を前にした急な下りに難儀しているのがみえた。






奥 穂 高 岳 登 山

自宅発3:15→権兵衛トンネル→県道26号線→国道158号線→5:00沢渡駐車場5:20→上高地河童橋5:58→6:47明神7:10→徳沢8:10→9:20横尾9:40→11:20本谷橋11:40→→14:40涸沢小屋(宿泊)
涸沢小屋発6:20→8:00ザイテングラード→10:20穂高岳山荘(宿泊)
(3日目)
穂高岳山荘 04:30→05:50奥穂高岳山頂6:20→9:25紀美子平10:00→14:20岳沢小屋14:40→17:50上高地18:00→乗鞍湯けむり館→21:30自宅着



2013年8月7日
朝方の3時、窓から星空がみえ好天になったのが嬉しい。昨夜のうちに弁当をいただいてあったので4時に部屋を出て身支度を整える。今日は長時間の歩きと難易度の高いルートとなるので気を引き締めた。ヘッドランプの灯りを頼りにいきなりの急登に取り付く。印を確認し手をかける岩や足掛りを選んで進む。早い時間だったので後ろから追われる感じもなく自分たちのペースで慎重な岩場を越えることができた。

山頂では見事な展望だった。苦しい登りだったが頑張りが報われた瞬間だ。涸沢岳から北穂高岳、そして圧倒的な存在感の槍ヶ岳がクリアーに見える。目を転じれば笠ヶ岳、ジャンダルムから西穂の峰が、焼岳がずいぶん小さいなと変な感想だ。そして乗鞍岳から木曽御嶽山、雲海を挟んで中央アルプスもぼんやりだが見える。露沢岳、明神岳も、それから上高地があんなに下になるのかと高所からの眺めを満喫した。






奥穂高岳山頂 嶺宮前から見る槍ヶ岳方面









ジャンダルム&焼岳&乗鞍岳&御嶽山&遠く中央アルプス&上高地 パノラマ展望



山頂の出発が予定を20分ほどオーバーしていた。来た道を戻ることも考えたが今日の最終バスに間に合うには厳しいルートだか吊尾根から重太郎新道を下る方が計算すると成り立つ。時間と体力に余裕がなかったら前穂を断念することで当初のルートをとることにした。

山頂から紀美子平への吊尾根は想像していた通り気を抜けない道だった。ただ厳しい場所は鎖やハシゴ、鋲などあり助かった。ただ自分で考え手をかけ足を懸ける岩場が頻繁にでてくるので、この点が醍醐味でもあり、一歩間違えると危険と隣り合わせで慎重に歩いた。














緊張の吊尾根が続く



途中の展望の良いところで一つの弁当を分け合って朝食とした。疲れると食があまり進まないのでちょうどよい量だった。紀美子平には予定より30分ほど遅くなってしまった。前穂まで地図タイムでは登り30分とあるが見上げればとても30分では登れそうもない。このあとの厳しい下りを考え前穂のピストンは止め、ここはゆっくり休むことにした。

紀美子平からの下りはザレたところが多く更に慎重になった。雷鳥広場、岳沢パノラマ、カモシカ立場などポイントごとに休憩をとった。そしてカモシカ立場から下は草付きのジグザグ道で、これが真下に落ちていくような感じの下りだ。岳沢小屋が木々の間から見え隠れするがなかなか着かず予定を1時間近くオーバーして到着。昼食提供の時間を逸しちゃったので当てにしていたラーメンにありつけずソフトクリームで紛らわす。






カモシカの立場(画像スマートエフェクト・ソリッドモノカラー)



最後の踏ん張りで上高地を目指す。火打山からの帰りにも感じたが、この最後の歩きが長く遠い、でも頼れるのは自分の足だけなので気力を振り絞り懸命に歩いた。なんでこんな思いをしてまで山なんかにと思いながら・・・。河童橋に来たときガスで隠れていた穂高がさっと顔を出してくれた。



2013年8月5日〜7日



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