有毒ガスも発生、風向きの関係か地獄谷ルートが立ち入り禁止となっていた。鼻を突く硫黄の匂い、咳きこみながらミクリガ池からカラフルなテントエリアを過ぎ、ちょっと大回りも雷鳥坂登りより楽かもしれないと分岐を左へ、新室堂登越を目指した。
一面チングルマの花畑、色とりどりの高山植物の中、写真を撮りながらの歩きが楽しい。途中、長めの雪渓登りも慎重に一歩一歩進む。新室堂登越の分岐から2日目、周回予定の立山(別山、真砂岳、大汝山、雄山)の峰々の展望を期待してきたが雲に覆われてしまった。
急な雷鳥坂を喘ぎ喘ぎ登る登山者が小さく見える。だが自分たちの選んだルートもなかなかきつい登りだ。車中泊の睡眠不足もあり、女房が今までで一番きついと泣き言を言う。まあ、その時、その時の登りでいつも言うことなので根性を出せとハッパをかけた。
午後は雨ありの予報通り、小屋を目の前にして突然大降りの雨、間一髪で小屋へ駆け込むことができた。受付を済ませ夫婦ものばかりの部屋を割り当てられる(最終的に定員12人のところ3組6人)。朝早い時間発ち予定だったので入口に近いところに荷を解いた。
少し遅くなったが自炊ルームで湯を沸かし昼食。早速しっかり冷えたビールをいただく。女房は持参の牛乳を温め至福の時を過ごした。夕食後、沈む夕日をと近くの山に登ったが、次々と雲が流れきて良い落日写真にはならなかった。 |