猿倉荘から白馬尻小屋の間は林道の部分もあって歩きやすく、身体の調子を知るのにちょうどよい区間か。前方にはガスで見え隠れするが、雪渓と白馬岳が見えて期待が高まってくる。でも、それがずいぶん距離もあり標高も高いので、あそこまで行くのかと複雑な心境も。
荷揚げのヘリが頻繁に行き来する。豆粒のようになったときは山頂の山小屋までか。白馬尻小屋が近くなってきたとき小屋関係者が、そこで止まっている様にと手で合図、間近でホバリングするヘリをしばらく見ることになったが、凄い風圧で周辺のキヌガサソウがなぎ倒された。
いよいよ大雪渓となり軽アイゼンの装着、踏み跡を辿りながら黙々と登るが、自分の歩幅に合わせると意外と歩きやすい。陽が射さないこともあり足元からの冷気も快適だった。葱平ではアイゼンを外し休憩する人で大混雑、落石も怖いので場所選びにちょっと苦労した。 |