中央アルプス
木曽駒ヶ岳登山
(きそこまがたけ 2.956 m)
10月4日自宅発11:20→JR下島駅11:37===11:53駒ヶ根駅12:00==12:50しらび平----千畳敷駅14:00→16:15頂上木曽小屋(宿泊
10月5日頂上木曽小屋5:15→5:30木曽駒ヶ岳山頂6:45→八合目分岐8:45→9:45将棊頭山9:50→10:05西駒山荘(昼食)10:45→大樽小屋13:25→15:50桂小場16:00→16:15自宅着

しらび平千畳敷 乗越浄土頂上木曾小屋 大樽小屋桂小場
地図はイメージです





木曽駒ヶ岳山頂にて御来光( 10/5 AM 5:47 撮影 )



2010年10月4日
記録的な暑さの影響もあり遅れていた山々の紅葉も、ここにきて各地で見ごろとなってきた。当初は仙丈ヶ岳が秋の山、第一候補だったが、予定の日が低気圧とそれに伴う寒冷前線の通過で大荒れ、一日目を比較的無理なく登れる山へと変更せざるをえなかった。

そこで頭に浮かんだ山は身近な木曽駒ヶ岳。木曽駒ヶ岳はロープウェイで高低差950mを一気に運んでいただける。歩く時間が2時間ほどで山頂。そして計画したルートに沿うところの山小屋が営業していたので、万が一のときのエスケープも容易ということで決定した。

急いで一台の車を下山口(登山口)の桂小場へ置きJR飯田線で駒ヶ根駅へ。接続のバスとロープウェイも順調で千畳敷駅に着くことができた。それが生憎の天候にもかかわらず大勢の観光客がピストン輸送され、千畳敷ホテル内は身動きもままならないほど混雑していた。

身支度を整え外へでるとガスで視界は10mほど。ルートも分かっているが一歩一歩慎重に進む。カール内はそれほどでもなかったが八丁坂も上部になるほど風雨が強くなってきた。そして乗越浄土にでると風は益々強くなった。

宝剣山荘前で体勢を立て直す。女房は宿泊小屋の変更をしたいようだったが先に進む。中岳から本岳へのルートはロープも張ってあるので道迷いの心配はなかった。が、年ごとに縮んで小さくなってきた女房は、強風に何度もぐらつき飛ばされそうになった。

濃いガスの先に頂上木曽小屋の屋根が見えたときは嬉しかった。先着者は愛知県から来たというお父さんと息子さん。手続きを済ませ食堂の一角で手袋と袖口の濡れたシャツを乾かす。反射式の小さなストーブだったが無事着けた安堵もあり身も心も暖かになってきた。

宿泊は、遅々飛び込んできた山ガール三人が加わっても7人だけ。荒れた天気でキャンセルが何人もでてしまったようだ。今回の宿泊は食事なしの素泊まり。持参の「ちらし寿司」と湯を沸かしてのインスタント味噌汁。あり合わせで持ってきた「唐揚げ」と漬物など簡単なもの。食事前の楽しみ、缶ビールと、そのあと飲んだ木曽の酒「なかのりさん」が美味しくて酔ってしまった。

2010年10月5日
夜中、相変わらず音を立てて強い風が吹くも、トイレに起きたとき外は満天の星空となっていた。二日目は予報通り良い天気を期待できそうだった。4時起床。お世話になった小屋にお別れし一番に山頂へ。伊那側の山頂神社の石積みに身を寄せ日の出を待った。

ご来光は一ヶ月前の仙水峠で見たときより15分ほど遅く、その時登った甲斐駒ケ岳の頂きより昇ってきた。愛知県からの親子も、山ガール3人娘も息せき切って登ってきたが、ともども感動のご来光に間に合うことができた。

山頂からの展望は素晴らしい。西に御嶽山、その右は乗鞍岳に穂高連峰、槍ヶ岳など北アルプス。東には八ヶ岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳など南アルプスが一望だ。そして昨日夢中で越えてきた中岳、尖った頂きの宝剣岳。更に続く中央アルプスの峰々の先に恵那山も確認できた。





朝日に輝くウラシマツツジ(後方は三ノ沢岳)





木曽駒ヶ岳 馬の背(遥か前方には八ヶ岳)





木曽駒ヶ岳 馬の背(右下は濃ヶ池)



1時間以上過ごした山頂を離れ、いよいよ長い下りスタート。馬の背から八合目、そして今回はその先の桂小場へと続く歴史あるルート。八年前、単独で歩き、いつか女房にも歩いてほしいと思っていたから見ごろとなった紅葉のなか実現できてよかった。

天候が回復し朝の光を受けたウラシマツツジが美しい。馬の背稜線から見下ろす濃ヶ池や駒飼の池など、カール一体がカラフルな色模様だ。まだ太陽の当らない木曽谷側は、くすんでいるせいか見ごろは4.5日くらい後だろうか。




ウラシマツツジ

馬の背にて(後方は伊那前岳稜線)


遭難記念碑

ナナカマド




立ち枯れのハイマツ

ゴゼンタチバナ


シラタマノキ

将棊頭山頂





分水嶺(正面は茶臼山&行者岩)



大正2年、集団登山による生徒たちの遭難を記した遭難記念碑前で小休止、前回は目の前に見ながら寄らなかった将棊頭山へ登る。山頂へのルート途中には、雨水が溜まって日照りでも涸れないといわれる「天水岩」。岩の窪みの溜まった水は今朝の冷え込みで凍っていた。

眼下に見える伊那市営、西駒山荘だが植生保護のため小屋への近道はロープが張られ直接降りれない。一旦、分岐まで戻り西駒山荘へ。今年の営業は10日までとのこと、小屋締めを間もなくに控え布団干しで小屋番さんは忙しくしていた。

正面に行者岩の茶臼山を見る分水嶺から森林限界が終り展望のない長い下りが始まる。胸突きの頭から傾斜の急な胸突き八丁といわれるところは流出の土止め工事が行われ整備されていた。ルートは静かで大変歩きやすいが、桂小場との標高差、凡そ1700m。女房は頑張り歩き通してくれた。



2010年10月4日〜5日



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